生物圏科学研究科に「宇宙カボチャ」の種が届きました



2009年12月15日、生物圏科学研究科の実岡寬文教授のもとに「宇宙カボチャ」の種が届きました。


「宇宙カボチャ」は、2008年11月14日にスペースシャトル「エンデバー」とともに宇宙に運ばれ、日本初の有人施設である「きぼう」の船内保管室で管理されていたもので、昨年7月31日の若田宇宙飛行士らの帰還とともに、実に8か月半ぶりに地球に帰ってきました。



カボチャは、ペポカボチャと呼ばれる観賞用の品種で、形や色が様々で、別名おもちゃカボチャとも言われています。
2009年、「宇宙カボチャ」の種を増やして、子供たちに届け、宇宙への夢と希望をはぐくむプロジェクトが始まりました。



これは、国際総合企画(東京都)などが「パンプキン・ミッション」と銘打って取り組んでいるもので、宇宙旅行をしたカボチャの種を大学などの研究機関で増やし、各地の小学校に配布する企画として、広島大学や鳥取大学など、全国の15の研究機関が協力しています。



広島大学へは、宇宙滞在した約350粒の種のうち、17粒が届けられました。2010年3月下旬頃に小さなポットに種をまき、研究科の精密圃場に移し変えて育て、秋に収穫します。宇宙で長期間過ごした種が無事発芽するのか、また、発芽した場合、その後の成長に変化は見られないのか、さらに、どのようなカボチャが収穫できるのか、観察することにしています。



実岡教授は「研究者にとっても未知の領域。子供達に想像力をふくらませてほしい」としています。





<お問い合せ先>

  大学院生物圏科学研究科 植物栄養生理学研究室


   教授  実岡 寬文

   TEL:082-424-7917

   Email: saneoka@hiroshima-u.ac.jp

       (@は半角に変換してください)


(カボチャの種を持つ実岡教授)


広島大学に届いた

「宇宙カボチャ」の種)


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