都築政起教授らが高知県南国市でオナガドリの調査を行いました



大学院生物圏科学研究科内に設置されている広島大学日本鶏資源開発プロジェクト研究センターの

都築政起教授(センター長)、前田照夫教授(遺伝資源保存部門長)、豊後貴嗣教授(生体機能解析

部門長)の3名が、日本鶏中の日本鶏である国の特別天然記念物「土佐のオナガドリ(略してオナガドリ)」

の調査ならびに血液サンプリングを、平成22年7月17から19日、その発祥の地である高知県南国市に

おいて行いました。その様子の一部は平成22年7月23日付けの高知新聞に掲載されました。
南国市のオナガドリには白藤(しらふじ)、赤笹(あかざさ)、白色の3種の内種(羽の色違い)が存在します。このうち、白藤が江戸時代から存在するオナガドリの原型であり、赤笹および白色は、明治時代以降に新たに作り出されたものです。これまでの、マイクロサテライトDNA多型を用いた集団遺伝学的研究により、オナガドリと呼ばれている個体の中に、オナガドリ本来の遺伝的背景をもっていない個体が多数存在することが判明しています(Tadano et al., 2009; Animal Genetics 40:989-992)。真のオナガドリの保護増殖を計る場合、オナガドリ本来の遺伝的背景をもった雌雄を選抜し交配することが大事です。


都築教授らは、南国市で飼育されているオナガドリ1個体ずつの遺伝的背景を明らかにし、純正オナガドリを将来に残すべく企図しており、そのための調査およびサンプリングを今回行いました。

<この研究に関するお問い合せ>



家畜育種遺伝学研究室  教授 都築 政起

TEL: (082)424-7950 / Email: tsudzuki@hiroshima-u.ac.jp (@は半角に変換してください)

 


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