国際同窓生からの声 第4回

留学先から第2の故郷へ

レイチェル ニコルソンさん(アメリカ合衆国出身)
2016年10月掲載

 

日本在住歴9年、アメリカ出身で元広島大学短期留学生のレイチェル・ニコルソンと申します。

現在は広島市内で日本人の主人と一緒に小さな洋食屋を経営してます。私はケーキやタルト、クッキーなどのお菓子類やドリンクやカレーを担当し、主人は厨房で料理を担当、仕込みや接客で忙しい毎日を送ってますが、なぜアメリカではなく、ここ広島で開店することになったかというと、きっかけはズバリ、広島大学での留学と勤務経験です。

留学したのは10年も前の話ですが、その1年間で出会った友達とは今でもFacebookなどを使って連絡を取り合っていて大切な友達です。オーストリア、フィリピン、インドネシアなど住んでいる国はばらばらだけど、一緒に経験した異国での留学という大きな冒険が強い絆となって、結婚や出産など日常生活の喜びを分かち合って、いつかまた会える日を楽しみに生きてます。

そして留学中に私は広島大学で翻訳のアルバイトをさせていただきました。翻訳自体が初めてで戸惑いもあったけど、やってるうちにその戸惑いがだんだん自信へと変わっていきました。今考えるとあの貴重な経験がなかったら、私は今広島に住んでいないかもしれません。広大での日本語の授業と、アルバイトのおかげで日本語がめきめき上達して、帰国の頃には英語ではなく、日本語で物事を考えていました。

また海外に住むのも初めてで、最初はやっぱり不安でした。しかし留学生へのサポートが充実していて、おかげで問題なく暮らすことができました。広島は地元のメリーランド州と気候が似ていて、自分的にはすごく暮らしやすいところだなと思いました。咲いてる花までまったく同じでびっくりしました!そして方言にもともと興味があった私には広島弁がたまりませんでした。留学の1年間で広島がどんどん好きになって、いつかはここで暮らしたい!と思うようになりました。

帰国後、メリーランド大学の日本語学科を卒業して再び広島へ。今回は広島大学のスタッフとして翻訳を担当しました。留学生の時に身に付けた翻訳のノウハウやボキャブラリーが大きな力になりました。広島大学で働いてる間もたくさんの人が助けてくれました。留学生の時にサポートしてくれた皆さまも引き続きアパート探しなど、生活面でのサポートをしてくれました。その暖かい支援があったおかげで私はますます広島と広島県民が好きになって移住することを決意しました。

そして今は当たり前のように広島弁を使って第2の故郷広島で主人と猫3匹で楽しく暮らしてます。

 

パリにて(2012年)

道後にて(2010年)

店にて(2015年)

プロフィール

氏名:Rachel Nicholson(レイチェル ニコルソン)
広島大学留学中の所属:広島大学短期交換留学プログラム(HUSA)
在籍年:2005-2006年
現在の職業:レストラン経営


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