在学生からの声 第7回 

第7回 ノフィ シャフティカさん(2016年12月掲載)

所属:工学研究科
出身:インドネシア

みなさん、こんにちは。インドネシア出身のノフィと申します。広島大学の工学研究科で勉強しています。2015年に修士課程を修了した後、博士課程に進学しました。今は博士課程の2年生です。日本を留学先に選んだ理由は、国にいた頃、日本の会社と共同事業をする仕事に携わったからです。また、広島を選んだのは混雑した都会ではない上、他の地域に比べて自然災害が少ないように思えたからです。原爆という歴史にも興味がありました。ここに来て驚いたのは、広島大学が東広島市にあったということです。東広島市は,穏やかで想像以上に混雑のない地域でした。時々、便利な大都会に住みたいという憧れもありますが、この小さい町に住むのも悪くないと感じています。新鮮な空気、きれいな緑と心地よい日差しを毎日楽しむことができます。ここは山が多いですが、サイクリングするとすがすがしい気持ちになります。実際、現在の環境で十分便利な生活が送れます。

幸いなことに、私は優しくて、協力的な学生が多くいる研究室に配属されています。研究室の学生はとても積極的で、指導教員も学生の指導にとても熱心です。研究の議論をするミーティングやゼミのほかに、日本国内や海外の学会にも参加するようにしています。

日本に暮らして3年以上になりますが、ここでの生活を満喫しています。暮らし始めた当初から、適応するのに特に問題はありませんでした。広島大学の留学生サポートのおかげで、快適な生活を過ごすことができていると実感しています。 英語で行われるコースもたくさんあり、日本語の授業も参加することができます。国際センターは留学生のサポートに積極的に取り組んでいます。また,留学生が日本人と交流できるためのイベントもたくさん開催されています。例えば、会話パートナー、インターナショナル・ランチョンやカフェ、なるほど!ディスカッションなどがあります。国際センターを通して、学長の指名を受け、2014年に広島大学の全学留学生会(HUISA)の副会長に任命され、後に会長に任命されました。留学生会は設立されたばかりだったので、ゼロからこの組織をまとめるのは大変でしたが、やりがいがありました。今でも設立当初から行われている花見、バスツアー、紅葉イベントなどの行事が続いているようで嬉しく思います。

また、広島県留学生活躍支援センターからひろしま留学大使に選ばれたことも嬉しかったです。県内の他の大学の留学生と協力して、広島の魅力を世界へ発信し、広島で学ぶ留学生の仲間を増やすための活動をしています。様々なイベントに参加しながら、留学生活の様子をSNSで発信しています。

私の研究についてですが、私は「たおやかプログラム」に所属している学生です。たおやかプログラムとは,学際プログラムで、自分の専門分野だけでなく、ほかの分野についても勉強しなければなりません。私は工学部の学生で、科学技術系分野のグループに属していますが、人文・社会系の分野についても勉強しています。その一環として、地域社会と共同し、地域に還元できる活動を考案しています。作物の収穫、料理、釣り、ハイキング、地元の文化公演を楽しむ活動を盛り込んだ独特のホームステイを企画しました。 おかげでとても忙しい日々を過ごしましたが、マネージメントやリーダーシップ、組織について勉強できる貴重な経験となりました。

組織の経験以外、文化活動にもよく参加していました。 東広島の大きなイベントの一つであるアセアンフェスティバルで、同じインドネシアの留学生と一緒に母国の伝統舞踊を踊りました。広島県内に限らず県外からも国際交流イベントへの参加に招待されたことがあります。ここに来て様々な国の異なる背景を持つ人たちと交流ができ、本当に良かったと思っています。大学のホストファミリー・プログラムを通し、日本人の「おとうさん」と「おかあさん」がいて、そして異なる国の「兄弟姉妹」もできました。一緒におしゃべりをしたり、楽しい時間を過ごしたりしています。

旅行が大好きで、日本のいろいろなところを旅しました。日本で旅行するのは安全で便利です。がっかりすることはめったにありません。広島県内のみに限らず、県外にも、日本独特の美しい数々の名所に行きました。一人旅をすることもありますが、気の合う仲間と一緒に旅行する方がやはり最高です。

時に手つかずの自然が残る地域や、あまり観光客が訪れない地域を探検し、神秘的でエキゾチックな気分を味わっています。特に地元の人々と交流できれば、新しい発見がいっぱいでなお楽しいです。広島に来て3年が経ちましたが、ひとつひとつの思い出が心に深く刻まれています。これからも、もっともっとたくさんの思い出を作りたいと思います。広島大学の留学生としての生活は、私の人生の中で最も色鮮やかな物語の一つだと思います。

(原文:英語)

 

写真上:たおやかプログラム エコホームステイ「いなかいーね!」

写真上:ダンス仲間と一緒に(インドネシアの民族舞踊 皿踊り)

写真上:ホストファミリーと一緒に

写真上:岡山県 満奇洞(まきどう)への旅行

写真上:宮島弥山での初日の出


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