亀井 清華

亀井 清華

准教授
亀井 清華
SAYAKA KAMEI

難題にも根気強く向き合い、やり切る姿勢を大切に。

自律的に動作する計算機を協調させる

私の専門分野は分散アルゴリズムです。分散アルゴリズムとはインターネットのようにネットワークで結合された多数の計算機から構成される分散システムの上で、効率よく問題を解決するための方法です。分散システムでは、各計算機は自律的に動作していますが、それらをいかに協調動作させれば良いかを考えます。また、システムの規模が大きくなるにつれて、計算機や通信リンクが故障したり、計算機が移動したりすることでネットワーク形状が変更されたりなど、様々な動的な変化が発生します。それらの変化が起こったとしてもサービスを円滑に提供し続けることのできるような理論的な仕組みを考えています。

試行錯誤の苦しさが吹き飛ぶ、証明成立の達成感

この研究を始めたきっかけは学生時代の研究室配属でした。最初に希望したテーマではなかったのですが、やり始めたらだんだん面白くなって、はまってしまいました。あらゆる状況を考えて、ああでもないこうでもないと考えている間は苦しいことがほとんどですが、うまく動くことを理論的に証明できた時はとても嬉しく、それまでの苦しさが吹き飛びます。
このように研究では、理論的に設計し、その証明を行うので、物事を論理的に、筋道を立てて考えることができる必要があると思います。その他に求められるものは、解けるまで投げ出さずに取り組む根気でしょうか…。

難しい課題を乗り越えるたびに、人は強くなれる

目の前の課題は小さなものから大きなものまでさまざまですが、その一つひとつを投げ出さずに自分らしく乗り越えていった時に、何かが見えてくると私は思います。難しい課題に直面すると逃げ出したくなる気持ちは誰にでもあることでしょう。しかし、そこをぐっと堪えてやりきるという経験を積むごとに、人は強くなれると信じています。みなさんにも学生時代にそんな経験を少しでも積んでもらえたらと思っています。


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