「President 5 Initiatives for Peace Sciences」により、「平和を創る」大学へ
「持続可能な発展を導く科学」という新しい平和科学の理念を実践する世界トップクラスの教育研究拠点の構築を通じ、「第4期中期目標期間における広島大学のあるべき姿」の実現に向けて、広島大学が重点的に取り組む5つの事項を「President 5 Initiatives for Peace Sciences-新しい平和科学(安全・安心を実現する「創る平和」)-」として越智学長が2023年5月に策定し、7月に「Ochi Initiative」として公表いたしました。
人文・社会科学系、自然科学系のあらゆる分野の研究者が結集する広島大学の強みである「総合知」を活かし、社会の安全保障に資する教育研究活動の成果を通じて人々に安心をもたらすことを目標に、大きな社会的変革を主導して学際的に取り組む課題として次の5つの事項を設定しました。
(1) イノベーションと経済安全保障に貢献するための半導体エコシステム形成
(2) ワクチン、医薬品開発、再生医療、細胞治療を通じた地球規模の健康安全保障への貢献
(3) 平和のための総合的な放射線災害管理
(4) 海洋・海事のガバナンスと持続可能性のためのアジア拠点形成
(5) 途上国の栄養改善に資する畜産業改革による食料安全保障
社会からの投資や本学が有する資源を活用してこれら5つの課題に取り組み、学内外の組織や既存の活動との連携を強化しながら大学の機能を拡張し、「平和を希求する精神」を堅持しながら「平和を創る」大学へと取り組んでまいります。
また、本学に関わる様々なステークホルダーのみなさまとの連携を深化させ、持続可能な発展を導く科学を実践する世界トップクラスの教育研究拠点を構築し、本学のあるべき姿を実現してまいります。