作業療法学専攻

子どもから高齢者まで、心や身体の病気や障がいによって生活に支障をきたした、あるいはきたすことが予測される方々に対して、心身の機能や環境に働きかけ、その人にとって大切な日々の生活行為が行えるように支援します。

作業療法学で何が学べるか

作業療法学専攻のキャッチフレーズは「ナラティブと先進医療をつなぐセラピストの育成」です。作業療法が実施される医療や福祉の現場で、対象者のニーズには、様々な障がいからの回復の程度、残存する機能、そして生活環境が複雑に作用して反映されるため、作業療法士は、ナラティブ(個別の物語)を重視したアプローチを洗練する必要があります。その一方で、再生医療、画像診断、動作支援ロボット、そしてAIによるビックデータの深層学習などのテクノロジーの発展にも常にアンテナを張る必要があります。「治せる障がい」の概念を逐次アップデートしていないと、患者さんの個別の物語の水先案内人であるはずの作業療法士が、対象者の邪魔者になってしまいます。本専攻では、両者をバランスよく学ぶことが出来るように配慮したカリキュラムを用意しています。

※内容は撮影当時のものです

カリキュラム PICK UP

科学的根拠に基づいたリハビリテーションを学ぶ

大学病院のリハビリテーション部門と連携し、最先端のリハビリテーション方法を学びながら、それを支える根拠を理解する場を提供します。

探求心をはぐくむ
 

身体、精神、高齢期の障がいに対するリハビリテーション科学領域で、国内有数のエキスパートである各教員のもとで、質の高い研究活動に取り組むことができます。

教育の質保証

本専攻では、国内の作業療法学をリードし、世界で活躍する作業療法士の育成を目指し、大学院を目指す受験生のために大学院進学型の総合型選抜入試を導入し、さらに、学部教育の中で研究プロジェクト演習(UROP: Undergraduate Research Opportunity Program)をカリキュラムに取り入れ、学部生から研究活動に関わる機会を提供しています。
本専攻は、平成4年に4年制大学教育課程をもつ作業療法士養成校としてわが国で初めて設立され、これまでに、臨床の最前線で活躍している作業療法士だけでなく、大学教員として教鞭をとり、研究者としてグローバルに活躍している作業療法士を数多く輩出しています。
なお、本学は世界作業療法士連盟(WFOT: World Federation of Occupational Therapists)が定めている作業療法士教育の基準をクリアし、WFOT認定校として登録をされています。
また、一般社団法人 リハビリテーション教育評価機構により、当該機構が定めるリハビリテーション教育に必要な施設基準およびカリキュラムの提供、実施が可能な養成施設として認定されています。

WFOT認定証

リハビリテーション教育評価機構認定証

取得可能免許・資格

作業療法士国家試験受験資格

学生の声

有川 未紗さん(作業療法学専攻 4年次生(平成28年度))

祖父の脳梗塞を機に知った作業療法士の道へ

小学生の頃に、祖父が脳梗塞になったことがきっかけで作業療法士という職業を知りました。脳血管障害に興味があるため、将来は研究室で学んだニューロリハビリテーションを、片麻痺患者さんへリハビリを提供する際の一助にしたいと考えています。

野口 樹里さん(作業療法学専攻 4年次生(令和2年度))

人を支える医療職を目指して

医歯薬が同じキャンパスに集まり、さまざまな視点から多くの学びを共有できる環境があります。人を支えたいという想いがあり、医療職に就くことが私の夢ですが、いずれは教員としても働けるように努力したいと思っています。

荒野 結花さん
(作業療法学専攻 1年次生(令和6年度))

小松 駿介さん
(作業療法学専攻 3年次生(令和4年度))

伊勢野 香奈さん
(作業療法学専攻 4年次生(令和3年度))

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