平成29年度国際交流支援参加報告(保健学科)

留学年度 氏名 専攻名 渡航先
平成29年度(後期) 有馬 知志 理学療法学 台湾 : 台北、台中、台南
(国立成功大学 他)
森川 樹 理学療法学 台湾 : 台北、台中、台南
(国立成功大学 他)
見邨 直人 理学療法学 台湾 : 台北、台中、台南
(国立成功大学 他)
髙木 蒼生 理学療法学 台湾 : 台北、台中、台南
(国立成功大学 他)
岡 智慧 看護学 スペイン : タラゴナ
(ロビラ・イ・ビルジリ大学)
森 千優 看護学 アメリカ : デンバー
(コロラド大学)

 

有馬 知志 (理学療法学専攻)

台湾研修に参加して

私が、今回の研修(期間:2017/10/23~26、派遣先:台湾(台北、台中、台南))で、①台湾の医療について学べた、②台湾の大学生と交流できた、③英語でコミュニケーションを図れたことが大きな収穫であったと感じております。
私は大学で理学療法を専攻しております。講義の中で、諸外国の医療についても知ることが大切だと、何度も大学の先生方がお話しています。しかし、諸外国の医療と言われてもイメージが湧きませんでした。今回、研修に参加し、台湾の医療を学べたことで、日本の医療がどの程度発展しており、今後医療従事者となる私たちはどのようなことに目を向ければよいか学ぶことができました。
今回の研修の中で、台湾の3大学の学生と交流する機会がありました。まず、台湾の大学生と交流し感じたのは、理学療法という職に対し熱い思いがあるということです。同じ年で、同じ理学療法士を目指す学生と話しているはずなのに、向こうの熱い気持ちに圧倒されてしまい、悔しい気持ち反面、良い刺激をもらえたと感じております。また、台湾学生との交流が今もなお継続しており、新たな友人が増えた喜びもあります。
研修中は、英語でのコミュニケーションを図る機会が多くありました。また、英語でプレゼンテーションする機会もあり、ただ会話をするだけでなく、英語でプレゼンテーションを行う際、どうしたら伝わるのか学ぶ機会にもなり、非常に良い経験ができました。

森川 樹 (理学療法学専攻)

台湾の大学視察に参加して

私は理学療法学専攻長である浦邉教授の引率のもと、2017年10月21日から27日までの7日間、台北、台南、台中の3都市を訪問しました。各都市で、国立成功大学、中国医薬大学、亜洲大学の3大学のキャンパスや付属病院、クリニックの見学、現地の理学療法学生や教授と交流しました。
各大学でお互いの国の文化紹介だけでなく理学療法の現状についてのプレゼンテーションや、教授の講演会などを行い、国が違えば理学療法の特徴も違うことを知りました。1つ例を挙げると日本では運動療法が主流であるのに対し、台湾では徒手療法が主流であるという印象を受けました。日本と違い台湾の理学療法士は開業権を有しているため、理学療法士がクリニックを経営することができます。もちろん疾患にもよりますが、このようなクリニックは病院以上に徒手療法を主体とした治療を行っているようです。
現地の学生に対する印象は、日本と違い国家試験の合格率が10%近くと非常に難関であるためか、勉強熱心であり、優秀な学生が多いと感じました。しかし、それ以上に現地の学生の親切さに驚かされました。拙い英語の私に対しても積極的に話しかけてくれたり、台湾名物である夜市を案内してくれたりと非常に優しい学生ばかりでした。そのうちの1人は後日、長期休暇を利用して広島に遊びに来てくれ、今でも連絡を取り合う仲です。
今回の視察で得たものは様々ですが、異国で同じ志を持つ友を得たことが一番大きいものだと感じています。今回できた関わりを途切れさせることのないよう、大切にしていきたいと思います。

見邨 直人 (理学療法学専攻)

台湾短期留学に参加して

私は平成29年10月21日から同月27日まで短期台湾留学として台湾(台北、台中、台南)の国立成功大学、亜州大学、中国医薬大学に訪問しました。各大学において英語で理学療法の在り方や今実際に受けている理学療法の教育についてプレゼンテーションを行いました。互いの理学療法や医療システムについても意見交換を行い非常に有意義な時間を過ごすことが出来ました。私は、実際に運動療法の授業にも参加させていただき授業の雰囲気の違いに驚いたことがあります。それは学生たちが積極的に先生に質問し意見を求め、自ら学ぼうとする姿勢です。私たちは受動的な学びが多く、先生方がおっしゃったことを忠実に理解することを勉強と捉えてしまい、疑問を持ち質問することが少ないように感じます。疑問を持てるほど理解が進んでいないのか、恥ずかしくて質問できないのか理由は様々だと思いますが、台湾の学生を見習うべきだと思いました。
また、各大学に併設されている病院も見学しました。リハビリ室にいる理学療法士の数やリハビリの方法には日本と違う点がいくつか見受けられました。その他入院制度や保険制度なども異なり、甲乙をつけることは出来ませんが学ぶことは多かったと感じます。
最後に、今回の短期留学を終えて、日本のみならず世界に目を向けることで学びが多くありました。今回得たことを今後の生活に活かしていくとともに、世界で活躍できるように様々な経験をしていきたいと思います。

髙木 蒼生 (理学療法学専攻)

台湾研修同行に参加して

この台湾への研修同行は理学療法学の浦邉教授の研究発表に同行しました。10月21・22日に台北へ、23・24に台南へ、25・26に台中へ行きました。
滞在中は台南では国立成功大学に、台中ではアジア大学や中国医薬大学に訪問しました。その中で台湾における理学療法の実態や、方法を実際に見たり、研究の発表を聞いたりしました。またそれだけでなく、現地の学生と発表やディスカッションをするなど交流も行いました。その中で最も驚いたのは、同じアジア圏ではありますが、台湾の学生は日本の学生と比較しても明らかに流暢に英語を話していました。それを見て、改めて英語を学ぶ重要性がわかりました。また、現地の学生と多少なりとも英語でやり取りできたことは、将来への自信にもなりました。
また、今回は飛行機や宿の手配から飛行機の搭乗まで学生のみで行い、自力で海外へ渡航する術も学びました。これから先、自分のやりたいことをやるうえで、非常に役に立つと思いました。
滞在先での施設見学や現地学生との交流はもちろん、総じて、今回の同行は非常に有意義なものになりました。
今回こうして参加することが出来たのも、国際交流支援金により、費用を比較的安価に抑えることが出来たからだと思っています。今回のこの経験が決して無駄なものにならないように、勉学に励んでいこうと思っています。

岡 智慧 (看護学専攻)

Study Abroad Program 2018に参加して

私はStudy Abroad Program 2018という留学プログラムに参加して、2018年2月17日から3月2日の間、スペインカタルーニャ州のロビーラ・イ・ビルジリ大学に通いました。午前は国際人権保障と平和構築についての授業を現地学生と受けました。多岐にわたる人権問題に焦点を当てた授業が行われます。その中で現地学生とペアになって、授業内容を活かしながら自分たちが関心のある人権問題について討論し、資料を作成して発表もしました。どのテーマも興味深い授業でしたが、将来医療に従事する者として健康に関する人権問題の授業は特に興味深かったですし、身体が健康であることだけではなくて、その人が望む人生を公平に選択できる権利というものを守りたいと考えるようにもなりました。午後は同じ広島大学の看護学生と医療施設などを見学し、現地の医療従事者や看護教育に携わっている方からスペインの医療制度や看護教育体制について学びました。しかし、医療システムの国際比較をして考察を深めたいという思いから留学を志願しましたが、日本とは異なる医療システムについての講義は内容も難しく、国際比較をするためにはまずは自国について理解しておかねばならず、その未熟さも痛感することとなりました。そこで私はまずは疑問をその場で尋ねることを心がけ、講義の中で日本の場合も考えられるようになり、理解と考察を深めることにも繋がりました。国際比較をすることで日本が抱える問題を把握することにもなり、問題意識を持つようにもなりました。また放課後には自学もさることながら、午前の授業でできた現地学生の友人に、実際にその医療システム下での生活をどのように感じているのか聞き、互いの国の現状や未来について語り合いました。歴史的建築物や地元の市場などに案内してもらい、歴史や食文化、価値観に触れたことはとても刺激的でしたし、現地のキャンパスライフを体験することができたことが印象的です。現在でも連絡を取り合うような友人も多くできました。このように貴重な経験ができたことを非常に嬉しく思いますし、私の留学を支援する決定をしてくださった保健学科に感謝しています。

森 千優 (看護学専攻)

コロラド大学の研修に参加して

2018年3月7日から16日の間で、アメリカコロラド州のコロラド大学での研修に参加させていただきました。現地では、現地の看護学生と一緒に授業を受けたり、シミュレーション試験の様子を見学させていただいたりしました。積極的に発言し、意見を共有し議論する姿が印象的でした。また、大学病院の中も案内していただき、施設の様子を見ることができました。日本との共通点や異なる点を知ることで互いのメリットやデメリットを知ることができました。また、アメリカでは看護師やナースプラクティショナーの役割が日本より大きいと感じました。老人入居施設では入所者を一人一人覚え、それぞれの趣味などにも配慮した関わりがなされていました。その点に関しては日本と共通であると感じました。
わたしが今回の研修で一番学んだことは、アメリカの学生の積極性と高度な授業でした。間違うことを恐れることなく発言し、学生同士でディスカッションする姿、そして、授業中に積極的に先生に質問する姿はなかなか日本では見られない光景だと思いました。また、授業ではシミュレーションの人形を用いて、実際の患者に対する対応について学ぶことができていました。高度な機械がたくさんあるという環境に驚きました。さまざまな違いを知ることで日本での学びを改めて振り返ることができた実習となりました。


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