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本学の教員2人が「令和5年防災功労者内閣総理大臣表彰」を受賞しました

 広島大学大学院医系科学研究科の久保達彦教授と防災・減災研究センターの海堀正博センター長が、令和5年度防災功労者内閣総理大臣表彰を受賞しました。

 この表彰は、『「防災の日」及び「防災週間」について』(昭和 57 年 5 月 11 日閣議了解)に基づき、災害時における人命救助や被害の拡大防止等の防災活動の実施、平時における防災思想の普及又は防災体制の整備の面で貢献し、特にその功績が顕著であると認められる団体又は個人を対象として表彰するもので、今年は11個人37団体が表彰されました。

 久保教授は、防災情報の管理という課題に国内および国際標準様式の樹立という公衆衛生学的アプローチから取り組み、災害発生時には国内被災都道府県のみならず、海外にもDMAT(Disaster Medical Assistance Team:災害派遣医療チーム)や国際緊急援助隊等として被災自治体や被災国保健省、WHO(World Health Organization:世界保健機関)等と活動し、被災傷病者データに基づく災害医療調整を実現を通じて、災害医療の先進技術の国際発信に貢献しました。

 海堀センター長は、永年にわたり砂防学に関する多数の研究業績を残したほか、地域住民の防災活動にかかる草の根支援や指導など地域に根ざした土砂災害対策に尽力しました。特に、フィールド調査を中心に多くのデータを蓄積し、地域防災における大きな成果をあげており、他の関連する研究や行政等による防災実務において広く反映、活用されることで、実学としての砂防学の発展に大きく寄与しました。

 お二人はこれらの功績が認められ、今回の受賞となりました。

 表彰式は、9月15日(金)に総理大臣官邸で開催され、岸田文雄内閣総理大臣から表彰状を授与されました。

 <久保教授からの受賞コメント>
 東日本大震災の教訓化を目指した取り組みとして、災害医療活動に命がけで取り組んでいる国内外の多くの仲間と一丸となって創出してきた成果が、このようなご評価をいただけたことを嬉しく思います。突発的な国内外への災害派遣は周囲からの強い支えがあって実現されてきています。これまで全面的な理解とバックアップサポートをいただいている広島大学の同僚、事務担当の皆さまにも深く感謝いたします。

 <海堀センター長からの受賞コメント>
 身に余る光栄で、日頃から広島大学の皆さま、また県内外の砂防関係の皆さまからのご支援ならびに家族からの支えがあってのことと、衷心より感謝しています。広島大学防災・減災研究センターとしての活動も多くの分野の先生方からのご協力のおかげで私の目指す防災に近づきつつあります。今後とも、特に、土砂災害の危険度の高い広島や中国地域の砂防を基本に、真の防災のために尽力いたします。

表彰式の集合写真(国土交通省提供)
(最前列左から2番目:久保教授、最前列岸田首相の左側:海堀センター長)

令和5年度防災功労者内閣総理大臣表彰の詳細はこちらをご参照ください。

【この記事に関するお問い合わせ】
広島大学大学院医系科学研究科 教授 久保 達彦(くぼ たつひこ)
TEL:082-257-5165
MAIL:tkubo*hiroshima-u.ac.jp

広島大学防災・減災研究センター長 海堀 正博(かいぼり まさひろ)
TEL:082-424-4312
MAIL:kaibori*hiroshima-u.ac.jp
(*は半角@に置き換えてください)


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