広島大学霞地区運営支援部総務グループ
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2025年10月22日、霞キャンパス凌雲棟にて第100回広島大学講演会を開催し、認定NPO法人ロシナンテスの川原 尚行理事長をお招きして、「アフリカへのデジタルヘルスの導入」と題してご講演いただきました。
本講演会には、医学部の学生や教職員約200人が参加し、厳しい環境下での医療に耳を傾けました。
講演する川原理事長
川原理事長は九州大学医学部を卒業後、広島赤十字・原爆病院などでの研修を経て外務省に入省し、在タンザニアや在スーダン日本大使館で医務官を務めました。英国ロンドン大学で熱帯医学を学んだ後、外務省を退職しスーダンで医療活動を開始。2006年にNPO法人ロシナンテスを設立し、アフリカでの診療所建設やデジタル技術を活用した母子保健事業などを進めています。
講演会では「アフリカへのデジタルヘルスの導入」をテーマに、ご自身の活動をご紹介いただきました。スーダンでは内戦により医療施設が破壊され、医師や看護師も不足しており、妊婦は健診を受けられないまま、赤ちゃんを失ってしまうケースもあるといいます。川原理事長は、パソコンやスマートフォンに繋いで使える超音波診断装置(エコー)やAI診断付きポータブルX線装置を活用した取り組みに加え、通信技術を用いた遠隔医療、アフリカで豊富な天然物から創薬を目指す取り組みについてもご説明されました。
参加者からは「医療支援の原点は」「母子保健に注力された理由は」などの質問があり、川原理事長は「命を助けたいという思いが原点。次世代を担う赤ちゃんを救いたい。」などと回答されました。
講演後には、越智 光夫学長から感謝状と広島大学のマスコットキャラクター「ひろティー」のぬいぐるみが贈られました。
会場の様子
感謝状および記念品の贈呈

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