この講座には，社会科学・行動科学・情報科学の多様な研究者が所属しているが，共に扱う対象は個人と組織の「情報」である。一説によれば，英語の"information"が「情報」と訳された本意は，「情けを報ずる」からきているとされる。このような「情け」は個人と組織の双方に存在し，行動に現れてくる。

企業会計そして情報システムなどは，規則や論理が優越する冷徹な領域のように見えるが，その本質は，それらを扱う個人の心理や組織の特性と深く関わっている。この講座では，こうした観点から教育と研究を進めていく。