担当授業科目名
経営情報システム論、企業とコミュニケーション
概要
民間企業(コンピュータ)にてストレージ製品の生産管理・製品企画、ソフトウェア製品のマーケティングを担当した後、愛媛大学に転身し大学評価の仕組みづくりを担当。本専攻には2005年に着任し、現在に至る。
現在関心を持つ研究領域は、企業の成長の限界を打ち破る事業領域の置換についてである。ものづくり企業は外部環境の変化に応じて事業領域を変化することが望まれる。しかしそのほとんどは既存の事業領域の枠組みで検討され、事業領域自体の見直しはその必要性が議論されるのみである。要点となるのは、持ちうる技術を外部環境にあわせてどのように変化させるのかという点である。言葉は文字そのものの文法的意味だけでなく、背景や時間的経緯を踏まえながら意味が定められていく。そこでは言葉を取り巻く文脈よって意味が変わる。企業も同様に、企業が持つ技術も事業領域を変えることによって異なる価値が紡ぎ出され、それが成長の礎になると考えられる。そこで、ものづくり企業、特に老舗企業を対象に実証研究を行う。加えて、日系企業のアセアンシフトに伴い現地法人の職場では駐在員と現地スタッフとの間の異文化コミュニケーション問題が生じている。円滑な意思疎通を図るための調整方法についても調査研究を行う。
研究分野
経営情報論、異文化コミュニケーション論、事業コンテクストの転換、老舗企業の成長戦略
研究活動
● 著書
「日系オフショア子会社のコミュニケーション・マネジメント?開発拠点における日中の開発者間のコミュニケーション・ルールを中心に」『中国における日系企業の経営』、白桃書房、2012年。
「中小企業の戦略実現と評価」、『中小企業の戦略』、同友館、2009年、271-293頁。
● 学術論文
「日本企業の職場内コミュニケーションにおける『伝え方』に関する一考察」『経営教育研究』第15巻、第2号、35-45頁、2012年。
「中国の日系製造企業における管理職間コミュニケーションに関する研究」『工業経営研究』(工業経営研究学会)第25号、120-130頁、2011年。
「ミドルマネジャーが職場で交わすコミュニケーションにおけるコンテクスト・パターンに関する一考察」『工業経営研究』(工業経営研究学会)、第23号、47-58頁、2009年。
「日本の大学における教員評価制度の進捗とその課題」、嶌田敏行、奥居正樹、林隆之(共著)、『大学評価・学位研究』、第10号、61-77頁、2009年。
● その他の論文
● 受賞歴
外部資金獲得実績
● 科学研究費取得実績
「老舗企業における事業コンテクストの置換とそのプロセスに関する研究」基盤研究(C)、2014年度~2017年度、(研究代表者)
「ミドルマネジャーの多様性と職場内コミュニケーションの「伝え方」に関する調査研究」基盤研究(C)、2010年度~2012年度、(研究代表者)
● その他外部資金習得実績
所属学会
日本経営学会、経営情報学会、工業経営研究学会、日本マネジメント学会、日本高等教育学会