教育本部コントラクト・UEA / 特命助教 田中(圭)
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2026年10月6日、対面(教育研究棟K312)にて、広島大学FLAGs事業 博士向けキャリア講座「留学生が日本で就職するために知っておきたいこと」を開催しました。
【講 師】Nawras Khudhurさん(博士(学術) / 企業データサイエンティスト)
【演 題】研究・課程・仕事のはざまで何が起こったか:博士学生が前進し続けるためのヒント
【参加者】10人
Nawrasさんは、イラクのクルディスタン自治区出身です。母国では、大学でソフトウェア開発の仕事に従事していました。学位取得を目指して家族とともに渡日し、広島大学大学院工学研究科博士課程前期および先進理工系科学研究科博士課程後期に進学して、2024年に博士学位を取得しました。家庭では妻と分担して家事や育児を行い、キャリアにおいては地元広島の企業にデータサイエンティストとして勤務しています。
在学中は、博士留学生として研究と日本語学習にまい進しながら、就活にも家事・育児にも全力で取り組んだNawrasさん。広島大学グローバルキャリアデザインセンターを活用して早くから就職活動に取り組みますが、博士号取得要件である学術誌への掲載が決定されるには、在籍期間よりもう少し時間のかかることから、2023年に就職し、2024年には念願の博士学位を取得しました。
就職して働きながら、家事・育児も分担しつつ、博士研究を継続するのは、容易ではありません。また、就職応募の機会は世界中にあり、勤務条件の良い求人は県外にも多くありました。悩んだ末に、就職も博士学位取得もあきらめず、家事・育児もそれまで通り分担し続けられるように、転居の必要の無い広島県内での就職を目指し、無事就職することができました。
講座の参加者は興味深くお話を拝聴し、多くの質問が寄せられました。
「博士人材として、アカデミアでの就職を考えたことは?また、産業界での就職を選んだ理由は?」との質問には、「自分はもともと産業界志向だった」とのこと。入社当初の年収は、アカデミアのほうが確かに高いが、自分の分野はアカデミアよりも産業界のほうが先駆的だと思っているので、そうした場所で新たなスキルを身に着けながら、博士研究の成果を転用(Transfer)して役立てたいと考えた、と答えてくれました。
「日本での就活には日本語が必要か?どのくらいのレベルの日本語能力を身に着けることが望ましいか?」という質問に対しては、「日本語日常会話以上のレベルは必要。日本での就職を希望する人は、今すぐ勉強を始めてみて」とのアドバイスとともに、「もし就職の応募書類を英語でも日本語でも作成して良いと言われても、日本語で作成してみてはどうか。自分の努力や意欲を示すことができる」とご提案いただきました。
質疑応答では、ジョブフェアに参加することが重要だと、Nawrasさんからお話がありました。講座担当UEAから、近日中に開催される留学生向けのジョブフェアについて情報提供し、参加方法もお知らせしました。また、Nawrasさんの勤務先の企業で毎年募集の行われているインターンシップについてもUEAから情報提供し、博士1年の間に情報収集することや、応募の準備をしておくことが必要であるとお伝えしました。
「広島大学FLAGs事業 博士向けキャリア講座」とは
本講座は、広島大学の博士課程後期学生(以下、博士学生)を対象にした、対話形式の講演と質疑応答からなる各90分のキャリア講演会です。また、インターンシップへの橋渡しとなることを目的としています。
広島大学を修了した博士人材や、過去に広島大学に勤めていらした若手研究者に登壇いただきます。博士人材が企業等でどのような仕事をしているのか、また、博士課程で身につけたスキルがどのように活かされているのかについて、お話しいただきます。職業選択から入職後の担当業務、さまざまなライフステージにおけるワークライフバランスへの対応至るまで,幅広いテーマで対談いただきます。
これにより、博士学生にとって、将来のキャリアや人生設計を考えるための重要な情報を収集の機会となれば幸甚です。
第2回~5回の開催予定は以下のとおりです。
| [2026-10-17] 第2回 / 定員10人 / 使用言語 日本語 テーマ: 研究者とライフイベント 演題 : 研究者夫婦のキャリア事例 講師 : 中野 道治さん(博士(農学) / 高知大学准教授) |
| [2026-10-31] 第3回 / 定員10人 / 使用言語 日本語 テーマ: 成長を続ける先輩から後輩たちに いま 伝えたいこと 演 題: 気づいたら博士になっていた。―地方で学位をとる― 講 師: 榎 優志さん(博士(工学) / 京都橘大学助教) |
| [2026-11-7] 第4回 / 定員10人 / 使用言語 日本語 テーマ: リサーチ・アドミニストレータ―(URA)として活躍する博士人材 演 題: 研究する博士から、研究を支えるURAへ―博士人材のキャリアの可能性― 講 師: 谷 雲星さん(博士(文学) / 広島大学URA) |
| [2026-11-21] 第5回 / 定員10人 / 使用言語 英語 テーマ: 留学生が日本で就職するために知っておきたいこと (2) 演 題: 博士号取得から商業育種の道へ:アカデミアから種子業界への私のあゆみ 講 師: Ramin Rayeeさん(博士(農学) / ヴィルモランみかど株式会社(Limagrain Group)研究員) |

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