【2026/9/30-10/2開催報告】2026年度 HIRAKU-Global リトリートを開催しました


2026年度 HIRAKU-Global リトリート

 

【開催日】    2026年9月30日(水)~10月2日(金)
【開催場所】 山口大学吉田キャンパス&
 美祢市&下関市

 

2026年9月30日(水)~10月2日(金)、雨がちな日が続いていた天候が嘘のような晴天に恵まれ、2026年度HIRAKU-Globalリトリートを開催しました。山口大学をホスト校として、広島大学、山口大学、愛媛大学、徳島大学から16名のHIRAKU-Global教員(HG教員)が参加しました。初日は、リトリート初の試みとして、ウェルカムレセプションを開催しました。会議テーブルの下に「足湯」という、湯田温泉ならではの地域性が実感できるホットな会場です。最初は、HG教員が4人のグループに分かれ、準備された質問に答えながら会話をした後、ペアになって共通点を探すアクティビティを、ペアをかえながら3回行い、参加者同士がしっかりと打ち解ける時間となりました。

2日目の午前中は、講演から始まりました。山口大学 中山雅晴 副学長補佐の開会挨拶後、HIRAKU-Globalプログラム実施責任者の広島大学 フンク・カロリン特命教授より、自身の研究についての紹介を交えながら、HG教員へのメッセージとして、学際的であることの重要性についてお話がありました。教授の専門である地理学は、その成り立ちから、学際的な学問であり、様々な分野のHIRAKU-Global教員が集まるリトリートには、まさに学際的な新しいコラボレーションの可能性が秘められています。フンク教授は、今年度4月に実施責任者として着任したばかりで、HG教員と対面で顔を合わせるのはこれが初めての機会でした。

次に、開催校である山口大学より、大型資金獲得経験のある先生方(高野愛 教授、富永直臣 講師)に、審査や面接の実際や、資金獲得のための戦略などについてお話しいただきました。創発的研究支援事業のような大型資金では、テーマごとに「パネル」に属することで、必然的に分野融合があり、試行錯誤で成果を出していくことや、自分のテーマの引き出しを複数持ち、戦略的に申請を行うことなどについて、うまくいかなかったことも含む経験談を交えて語られました。研究資金獲得は、多くの研究者にとって関心の高いテーマであり、講演後は多くの質問が投げかけられ、活発な議論が行われました。その後、いくつかのグループに分かれて、研究資金をテーマに意見交換を行いました。分野によって、必要となる研究資金にかなり差があること、大学によって支援制度が異なっていること、また資金の使途などを共有したり、今後の資金獲得の方策について相談したりする時間となりました。同じ国立大学でも大学による支援が異なっていることを考えると、HIRAKU-Globalプログラムにおける大学間連携を通じて、より有効な支援制度を検討していくことの重要性を改めて認識しました。このような課題を共有し、大学間で知見を持ち寄ることは、地方協奏を目指して中国四国地方でコンソーシアムを形成するHIRAKU-Globalの意義の一つでもあります。

ウェルカムレセプション

グループディスカッション

 

午後は、バスでの移動後、秋芳洞および秋吉台でのフィールドワークを実施しました。遥か昔(3億5千万年前)の暖かい海底に存在したサンゴ礁が石灰岩となって堆積・隆起し、さらに長い年月をかけて地下水などの作用で形成されたといわれる鍾乳洞では、様々な自然の造形美を見ることができました。秋芳洞の地上側には、秋吉台が広がっています。秋芳洞から地上へ上がり、坂を登った先の眼前に開ける秋吉台。そのカルスト台地の草原を吹き抜ける爽やかな風と、遠くまで見渡せる開放感は素晴らしい体験でした。続いて訪れた美祢市立秋吉台科学博物館では、学芸員の藤川さんが、秋吉台や秋芳洞にまつわる様々な話をしてくださいました。地質学がご専門ですが、他の分野の自然科学にも歴史・文化にも精通しておられ、また、秋吉台地域を理解するためには、多様な学問分野の視点から分析し、それらを統合して解釈する必要がある、というお話が印象的でした。午前中、フンク教授や講演の先生方が触れていた、「学際性」というテーマを実際に感じることができました。博物館訪問の後半は、化石採集を体験しました。秋吉台の石灰岩からは、太古の昔の海の生き物の化石が多く見つかります。実施方法の説明をいただいてから、それぞれ取り組みましたが、まず、石がとても硬かったです。参加者全員で夢中になって石を割り、採集場には小気味よい音が響いていました。約30分後、全員が何かしらの化石を発見し(腕足類、サンゴ、アンモナイトも!)お土産に持ち帰りました。ここで、2日目の行程は終了し、全員が宿泊している大学エリアに戻り、夕食を囲みながら、より一層の交流を深めました。

最終日は、関門海峡を訪れました。NEXCO西日本の方に、橋の整備や劣化予防の処置等についてご説明いただきました。橋のメンテナンスは、補修工事を分割して進めるなど、何十年もかかる壮大なプロジェクトであることがわかりました。その後、ヘルメットと安全ベストを身に着け、関門大橋の橋上へ!急な階段や狭いエレベータ、はしごを登り継ぎ、地上134メートル、高速道路の塔頂部まで上がりました。縁に立って道路を見下ろすと、さすがに足がすくみそうになりましたが、本州・九州と海を見渡せる壮観な景色でした。橋から降りた後、今度は地下の関門トンネルについて、換気の方式や、排水の仕組みなどをご説明いただきました。これが、3日目の行程の最後となり、2026年度のリトリートが終了しました。その後、唐戸市場へ移動し、新鮮な魚介など思い思いの昼食を取った後、それぞれ帰路につきました。今回は、これまでで最もアクティビティに富んだリトリートとなりました。頭と体を存分に動かし、多くの会話が交わされ、HIRAKU-Global教員同士の親睦を深める機会となりました。運営にかかわってくださった山口大学の方々にお礼申し上げます。

化石採集

関門橋塔頂

 

2026年度HIRAKU-Global リトリート 山口大学オーガナイザー  

蓮池 里菜 第2期HG教員 
佐藤 悠  第3期HG教員 
辻 峻也  第6期HG教員 
 

謝辞

山口大学 共同獣医学部 教授 高野 愛先生
山口大学 大学院医学系研究科 講師 富永直臣先生 
山口大学HIRAKU-Global事務局
美祢市立秋吉台科学博物館
NEXCO西日本

問合せ先

広島大学 学術・社会連携室
HIRAKU-Global事務局
E-mail: hiraku-global*office.hiroshima-u.ac.jp  (* は半角の@に置き換えてください)


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