陳 翀[詳細]

略歴

1974年生、中国江西省吉安地区永新県出身。任弼時中学卒業(1991)、吉安師範専門学校(現井岡山大学)中文系卒業(1994)、江西省文芸学校吉安分校教師(1994~1999)、江西教育学院中文系修了(1998)、福岡教育大学大学院国語教育専攻博士前期課程修了(2004)、九州大学大学院人文科学府博士後期課程言語・文学専攻単位修得退学(2007)、九州大学大学院人文科学研究院専門研究員(2007)、広島大学大学院文学研究科准教授(2012)

教育・研究内容

中国古典文学の研究教育活動を進めている。研究の中心は以下の通りである。(1)中国中世文学、特に白楽天を中心とする中唐の文学思想の研究を進めている。(2)旧鈔本(写本)を中心とする東アジア漢籍交流史の研究。日本に現存する漢籍資料、特に旧鈔本資料を研究対象とし、宋代以前に伝わった『史記』、『文選』、『白氏文集』などの漢籍のテクストの原型を研究している。また、日本における白居易の受容についても研究と教育を進めている。

主な研究業績

  • 「慧萼鈔南禪院本白氏文集の巻数とその正統性について」,福島金治編『生活と文化の歴史学9 学芸と文芸』,竹林舎,pp.182-204,2016年
  • 「『文選集注』李善表巻之復原及作者問題再考」『文学遺産』2013年(4),pp.16-25,2013年
  • 「日藏旧抄本「長恨歌序」真偽考―兼論「長恨歌」主題及其文本伝変」『域外漢籍研究集刊』7,pp.103-126,2011年
  • 「新校「白居易伝」及『白氏文集』佚文彙考―以日本中世古文献為中心―」『文学遺産』2010年(6),pp.9-19,2010年
  • 「『集注文選』之編纂者及其成書年代考」『域外漢籍研究集刊』6,pp.501-514,2010年


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