平成30年6月4日(月)に65回広島大学バイオマスイブニングセミナー(第34回広大ACEセミナー)を開催しました。
当日の講演内容

解説
広島大学大学院工学研究科
教授 松村 幸彦
「焼酎粕の1ヵ月連続DSS超臨界水ガス化試験計画について」
焼酎粕は含水性バイオマスで、腐敗し易く重いため輸送や廃棄コストが非常に高いです。超臨界水ガス化技術を使うと含水性バイオマスである焼酎粕を燃料ガスへ変換可能であり、蒸溜蒸気供給と排水処理を行う事ができます。ラジカル補足剤と急速加熱の効果で60 h DSS連続ガス化試験に成功しており、焼酎工場での実用化を目指したNEDOプロジェクトとしてパイロット装置を改造し行う1ヶ月連続DSS 試験を計画中なので御報告します。

講演
中国電力株式会社
エネルギア総合研究所
総合エネルギー技術グループ副長
(主管研究員)、工学博士、技術士
和田 泰孝
「水熱粉砕における発酵阻害物質生成」
今回の研究の目的は、ディスクミルを用いた水熱粉砕前処理時に得られる液相中に溶解していると考えられる発酵阻害物質の特定と定量です。今回の研究に使用した試料は初期粒径2.0-2.8 mmのユーカリであり、それをディスク間距離の条件を0.5、1.0、1.5 mmと変えて、水熱温度130 ℃、ディスクの回転速度100 rpmで前処理を行ったものでした。得られた液相は高速液体クロマトグラフィーによって分析しました。その結果、発酵阻害物質として醋酸、ギ酸が微量計測されました。

講演
広島大学大学院工学研究科
M1 横山 裕生
司会
広島大学大学院工学研究科 博士研究員 Nattacha PAKSUNG
お問い合わせ先
中国地域バイオマス利用研究会(広島大学大学院工学研究科機械システム工学専攻内)
TEL:082-424-5762
FAX:082-422-7193
E-mail:bprc*hiroshima-u.ac.jp(注:*は半角@に置き換えてください)