未来を先導する博士人材の育成に向けて
― 世界トップレベル大学院教育拠点としての挑戦 ―
このたび広島大学は、令和7年度文部科学省「未来を先導する世界トップレベル大学院教育拠点創出事業」の総合型に採択され、全国6大学(総合型4件、特色型2件)の一つとして本事業を推進することとなりました。西日本では唯一の採択であり、本学が掲げる理念である「持続可能な発展を導く科学」を、大学院教育の中核に据えて実践する重要な取り組みです。
現代社会が直面する課題は複雑化・高度化しており、大学院教育には、専門分野の高度な研究力に加えて、分野横断的な視点や社会との接続を意識した実践力を育むことが強く求められています。未来先導大学院事業は、こうした時代的要請のもと、世界水準の研究力を基盤としながら、徹底した産学連携教育と国際化を博士課程教育に導入し、社会変革やイノベーションを牽引する博士人材を育成することを目的としています。
本事業において本学は、博士課程教育に携わる新たな職種であるUEAやモデレーターを加えた体制において、研究科や専攻の枠を越えた大学院教育の体系化を進めます。そして、博士としての専門性を高める研究環境とともに高度な専門力を活かすための汎用的能力(トランスファラブルスキル)を育成する環境を整備します。
さらに、国際的な教育・研究ネットワークや、地域社会・産業界との連携を通じて、学修と社会実践を有機的に結びつける教育環境の構築に取り組みます。ASEAN・南アジア・アフリカ諸国と欧米諸国を結ぶ国際ハブ大学としての強みや、中国・四国地域を中心とした大学・企業等との連携を活かし、世界と地域の双方につながる大学院教育拠点の形成を目指します。
これらの取り組みを通じて、大学院で学ぶ学生の皆さんが、異分野の博士学生とともに社会課題の解決に取り組み、他大学の学生や産業界、地域の人材との交流を通じて視野を広げることを期待しています。その上で、博士学生自身が社会の中で新たな役割や価値を生み出す力を身に付け、社会に貢献していくことを期待しています。
本事業が、次代を担う博士人材の育成を通じて、我が国の学術と社会の発展に貢献するものとなるよう、大学として着実に取り組んでまいります。

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