文部科学省:現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)(2006~2009年度)

地域連携薬剤師高度化教育プログラムー新生涯教育システムの構築を目指してー

【概要・目的】
広島大学は、教育面では,伝統的に教育に強い大学として教養教育を重視した21世紀型人材育成のための学士課程教育を展開している。このような広島大学の土壌の中で蓄積したノウハウを活かして,医療人の養成においても専門性の修得と人間的成長を促す教育カリキュラムを構築している。
本プログラムでは,医療現場を支えている地域社会の薬剤師に臨床薬剤師として成長する機会を提供し,共に薬剤師を目指す学生が参画することで,高度な知識・技能を修得し,高い倫理性と医療人としての広い視野を持ったリーダシップの取れる高度医療技術者を養成し,地域社会に広める事を目的としている。

【取組の概要】
広島大学病院の「おくすり治療部」で開発したオリジナルソフト(ロールプレイ型外来診療体験ソフト「患者百選」)と薬学部の臨床薬学教育コンテンツを利用し,「インターネットによる自己学習」,「各地区でのロールプレイ講習会・講演会」,「広島大学でのロールプレイ臨床実習」を組み合わせ,広域地域を対象とした実践深化型教育プログラムを実施する。現場薬剤師が薬学生と共に外来診療のシナリオに従って患者や医師等を演じ,その役割と立場を踏まえた診療意図を理解する「IT活用多次元ロールプレイ」で,擬似的な臨床体験や実習の機会を提供する。これにより,薬剤師と薬学生が相互理解を深め,高い倫理観と医療技術を修得した21世紀を担う臨床薬剤師を共同教育体制で養成し,高度医療技術者の育成を通じ,薬剤師の資質向上に努める。また,育成された薬剤師が,医療現場で指導的役割を果たすことで,医薬品の適正使用及び国民の健康の維持に寄与する。

取組実施対象地域:中国地区(広島県,山口県,岡山県,島根県,鳥取県)・九州地区(福岡県,大分県,佐賀県)

問い合わせ先

大学院医系科学研究科
臨床薬物治療学 教授 森川 則文
TEL:082-257-5320


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