広島大学大学院医系科学研究科
創薬合成化学研究室 熊本 卓哉
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2024年8月26日、第15回広島大学薬学部インターナショナルセミナーを広島大学 霞キャンパス 凌雲棟で開催しました。
昨年、Hong Kong Baptist Universityの教授に就任された若手研究者で、特に新規光学活性リン配位子の開発と不斉反応への応用について顕著な成果をあげておられる、Jun (Joelle) WANG 汪君 教授をお迎えし、「Facile Access to Chiral Phosphorus Compounds via Transition Metal-catalyzed Asymmetric Hydrophosphination」というタイトルでご講演いただきました。
これまでに数多くの光学活性リン配位子が開発されてきましたが、不斉リン原子をもつ化合物の合成法は開発途上で、Jun (Joelle) WANG 汪君 教授はパラジウム触媒を利用した不活性多重結合へのリン化合物の付加反応を基軸とする数多くの選択的でかつ効率的な反応の開発に成功しています。この反応はさらに銅触媒やホウ素化合物を扱った反応にも展開しており、我々の今後の研究に大変参考になる内容でした。
当日は、西条キャンパスからの参加も含め、教員4名、学生6名の参加があり、質疑応答では、参加者から多くの質問がされ、活発な議論が交わされました。
※過去の開催状況等については、こちらをご覧ください。
講演の様子
記念撮影