第31回サイエンスカフェ「南極情熱大陸 -南極で科学を見つけよう!-」を開催しました。

【日 時】 2016年8月2日(火) 17:00~18:30
【会 場】 la placeマーメイドカフェ広島大学店
【話し手】 大谷 祐介(第51次南極地域観測隊冬隊員 現総務省中国総合通信局)
【聞き手】 福原 幸一、小坂 有史
【参加者】 38人(多くの方々のご参加ありがとうございました)
【協 力】 国立極地研究所
【内 容】
 南極という極寒の地での自然と科学、また南極での生活や業務中に起こった出来事などについて、大変
興味深いお話を聞くことが出来ました。
 大谷さんが業務を行われていた昭和基地では、発電機の排熱を造水や温水暖房の熱源として利用してい
ます。水の確保が難しい南極では、雪解け水を発電棟の横に設置された大型水槽に貯水し、生活水として
利用しているそうです。強風と猛吹雪によるブリザードの中では歩く事も難しく、外へ出られなくなるこ
ともあるそうですが、雲のない晴れた日には毎日のようにオーロラを観測できるとのお話もありました。
 南極から持ち帰った氷を実際にお湯で融かすことで、閉じ込められていた数万年前の空気が気泡となって
「プチプチ」と音をたてながら出てくるところの観察や、サプライズとして「南極から手紙をもらおう」
という企画も行われました。参加者の皆さんが書いた手紙は、次回の越冬隊の方々が南極へ持って行って
くださるそうです。来年か再来年の春、昭和基地の消印が押された手紙が届きます。
 平日開催しかも悪天候という条件にも関わらず、非常に盛り上がったサイエンスカフェでした。

 

当日の様子

大谷祐介さん

日本が設けている南極観測基地

南極の氷

ペンギンが基地に遊びに来ることもあるそうです

南極から手紙をもらおう


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