叢書インテグラーレ011

沖縄の英語教育と米軍基地 ―フェンスのうちと外での外国語学習

広島大学大学院総合科学研究科 編
柴田美紀 著

判型:B6判
ページ:182ページ
ISBN:978-4-621-08649-0
発行年月:2013-03
価格:1,995円
出版社:丸善出版(株)

出版社による内容紹介
沖縄の日本人英語教員、学習者(中学生、高校生、大学生)の外国語学習に対する態度ややる気に、米軍基地の存在は、どのような影響を与えているのだろうか?県内の中学・高校・大学の英語科目担当教員、中学生、高校生、大学生への多数のアンケートとインタビューをもとに詳細に分析してみると、個人レベルにあっても基地とは心理的な距離を保ち、米軍基地とアメリカ人の存在は沖縄社会において英語学習の動機にほとんど結びつかないことが浮かび上がってくる……。

目次

プロローグ
1. 沖縄に米軍が駐留するまで
2. 占領時における言語(英語)政策
3. 外国語学習の環境と学習者要因
4. この調査をする意義

第I章 日本人英語教員にとっての米軍基地――教育的利用の可能性
1. アンケート調査の目的と方法
2. 基地問題への意識
3. セクション3:因子分析の結果と考察
4. セクション4の結果と考察
5. まとめ

第II章 学習者にとっての米軍基地――英語学習とのつながり
1. 研究方法
2. セクション2、3、5の結果と考察
3. セクション4:因子分析の結果と考察
4. まとめと英語教育への示唆

第III章 フェンスのうちと外――「英語学習」の理想郷は存在しない
1. 研究方法
2. 「ことば」から伝わる英語教員の思い

第IV章 フェンスの向こうは外国――近くて遠いアメリカ
1. 研究方法
2. 「ことば」から伝わる学習者の思い

第V章 結論――アイデンティティと第二言語習得プロセスからの考察
1. 複合アイデンティティと基地問題と英語教育・学習
2. 第二言語習得と米軍基地
3. 調査が明らかにしたこと

エピローグ


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