生と死のケルト美学

生と死のケルト美学 アイルランド映画に読むヨーロッパ文化の古層

桑島 秀樹 編

ページ:253ページ
ISBN:978-4-588-41031-4
発行年月:2016-09
税込価格:(本体3,000円+税)
出版社:一般財団法人 法政大学出版局

妖しくも美しきケルト――生と死が,夢とうつつが溶け合う異界への誘い。
極西の緑かがやく国に眠る豊饒と希望を『静かなる男』など四つの映画に見出す冒険。情熱あふれる語りで堪能する映画とアイルランドの世界!

異能の現代アイルランド人作家の魂にまで熱い血脈を通わせている,アイリッシュ・ケルティックな感性の珠玉の「かたち」を,あたかも海底に沈む美しい貝殻を泥などいっさい巻きあげずに掬いあげるように,そっと取り出してみせること,これこそ本書がになう仕事である。(序論より)
 

目次

まえがき
序論 「誤解された映画の国」アイルランド
第1章 ジョン・フォード『静かなる男』
第2章 ジョン・カーニー『ONCE ダブリンの街角で』
第3章 ロバート・フラハティ『アラン』
第4章 ジョン・セイルズ『フィオナの海』
第5章 映画からアイルランド美学の伝統を考える
むすび 21世紀を生きぬくための「アイルランド美学」の知恵


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