平成30年7月豪雨災害の前後を比較した Landsat-8 衛星画像 (処理成果によるアニメーション) を掲載しました

 
大学院工学研究科の作野裕司准教授は,先日西日本で発生した平成30年7月豪雨災害直後の衛星画像に対する処理を行い,その成果を こちらのページ に掲載 (公表) しておりますが,この度さらに,広島県内 (沿岸部全域および主要各地域) の災害前後の様子を比較したアニメーション (GIF画像) を作成しました。
 

201807disaster-hiroshimaprefall.gif

広島県沿岸部全域の Landsat-8 衛星画像 (処理成果) の比較

( さらに,主要各地域の詳細画像を以下の各リンク先に掲載しています。)

 
先週公表させていただいた西日本豪雨災害直後の広島県南部における衛星Landsat画像は,多くの報道関係者にとりあげられ,大きな反響をいただきました。しかし一方で,災害前後の画像がないと被害がわからないという指摘も多くいただきました。そこで,今回は災害前の画像も米国地質調査所から入手して,同様の解析を行いました。ただし,前回は30m解像度を15m解像度に変換するパンシャープン処理を行いましたが,この処理を施すと解像度は見た目上がりますがより現実に近い色の再現が微妙に難しくなる関係で,今回は元の30m解像度のまま,画像を作成いたしました。撮影日は災害前が平成30年5月22日,災害後が同年7月9日です。撮影時刻はいずれも10時40分です。

今回は災害前後における広島県の主な都市の衛星画像をGIFアニメーションとして無限ループで表示しております。左下に,赤色のスケールバーがあり,いずれも3kmのスケールとなっています。これらの画像から,災害後に山間部,平地,河川に黄土色に変色した箇所が多数見受けられます。これらから,広域の土砂くずれ,浸水地,土砂の流出の様子がわかります。

これらの災害前後のアニメーションを,災害調査や復興計画などの参考にしていただければと思います。
 

画像提供: 米国地質調査所 (USGS) / 広島大学 (作野裕司)

  • 元画像: USGS Earth Explorer より取得
  • 処理:
    Landsat-8 L1画像,Band2 (Blue30m),Band3 (Green30m),Band4 (Red30m),Band8 (Pan15m) によるナチュラルカラー処理
  • 画像処理者: 作野裕司 (広島大学大学院工学研究科)
  • 謝辞: Landsat8 image courtesy of the U.S. Geological Survey
     

広島県内各主要地域の Landsat-8 衛星画像 (処理成果) の比較

以下の各リンク先をアクセス (ダウンロード) して御覧下さい

当記事に関する問い合わせ先

 大学院工学研究科 輸送・環境システム専攻
 (学術院理工学分野 機械・総合工学ユニット)
 航空輸送・海洋システム研究室
​ 准教授 作野 裕司
 TEL: 082-424-7773
 E-Mail: sakuno[at]hiroshima-u.ac.jp ( [at]は@に変換して下さい。)


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