バイオマスシンポジウムを開催しました。

 2026年10月20日、広島大学東千田キャンパスにおいて、「バイオマスの新展開-バイオ炭の可能性を探る」をテーマにバイオマスシンポジウムをハイブリッド形式で開催しました。近年、バイオマス由来の固形燃料やバイオ炭は、再生可能なエネルギー資源として注目されるだけでなく、農業分野やものづくり分野など幅広い用途での活用が期待されています。また、脱炭素社会の実現に向けて、コークス代替を含む固形燃料への関心も高まっています。本シンポジウムでは、国内外におけるバイオマス固形燃料およびバイオ炭の最新の研究動向や活用事例について、各分野の専門家の方々にご講演いただきました。
 本シンポジウムは、広島⼤学バイオマスプロジェクト研究センターおよび中国地域バイオマス利⽤研究会が主催し、広島⼤学エネルギー超⾼度利⽤研究拠点と協⼒して開催したものです。毎年秋に、その時々の注⽬テーマを取り上げて実施しています。
 当日は会場およびオンラインを合わせて多くの方々にご参加いただき、4件のバイオマス固形燃料やバイオ炭に関するご講演と最新の取組状況や今後の展望について活発な情報共有と意見交換が行われる貴重な機会となりました。

プログラム

開会挨拶 松村 幸彦
     (中国地域バイオマス利用研究会 会長)
     (広島大学バイオマスプロジェクト研究センター センター長)
     (広島大学エネルギー超高度利用研究拠点 代表)

 

 

広島大学大学院 先進理工系科学研究科   教授 松村 幸彦
「インドネシアのパーム残渣の水熱炭化の可能性」

 インドネシアで大量に発生するパーム残渣の有効活用に着目し、脱炭素社会の実現に向けた水熱炭化技術の研究動向をご紹介いただきました。あわせて、各種残渣からのバイオ炭製造の可能性や実用化に向けた課題についても共有いただきました。

 

 

アイシン高丘株式会社    バイオ+  プロジェクトリーダー 瀧 健司
「インドネシアにおけるバイオ燃料の生産」

 パームヤシ殻を原料とした開発品「バイオ系生炭」についてご講演いただきました。石炭コークスに匹敵する発熱量を有する固形燃料の開発に向けた取組や、その製造条件の確立に関する研究成果をご紹介いただくとともに、インドネシアにおけるバイオ燃料生産の現状と今後の展望についてご説明いただきました。

 

 

マツダ株式会社    主幹 田中 裕一
「バイオ炭が拓く自動車鋳鉄部品製造のカーボンニュートラル」
 
 マツダ株式会社における自動車鋳鉄部品製造の脱炭素化に向けた取組についてご紹介いただきました。石炭コークスを燃料とするキュポラ溶解炉において、バイオマス廃棄物を固体バイオ燃料へ改質する技術や、100%バイオマス燃料による実炉実証操業の成果が示され、製造業におけるカーボンニュートラル実現の可能性についてご講演いただきました。

 

 

国立研究開発法人 森林研究・整備機構  森林総合研究所 四国支所 産学官民連携推進調整監 吉田 貴紘
「 バイオ炭、固体バイオ燃料の国際標準化の可能性を探る」
 
 バイオ炭および固体バイオ燃料の国際標準化に関する最新動向をご紹介いただきました。ISO規格や国内外の取組状況、木質ペレット燃料や熱生成バイオカーボンに関する試験方法の課題について解説いただくとともに、2025年に日本で開催された国際会議での議論や成果を踏まえ、今後の標準化の可能性についてご講演いただきました。

 

閉会挨拶

広島大学バイオマスプロジェクト研究センター 副センター長 中島田 豊

 

総合討論

司会 広島大学 大学院先進理工系科学研究科 教授 松村 幸彦

主催

中国地域バイオマス利用研究会
広島大学バイオマスプロジェクト研究センター

共催
広島大学エネルギー超高度利用研究拠点(広大ACE)

【お問い合わせ先】

〒739-8527 広島県東広島市鏡山1-4-1
広島大学大学院先進理工系科学研究科熱工学研究室内
広島大学バイオマスプロジェクト研究センター
中国地域バイオマス利用研究会
TEL : 082-424-5762 FAX : 082-422-7193
Email : bprc * hiroshima-u.ac.jp (注: *は半角@に置き換えてください)


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