広島大学大学院先進理工系科学研究科熱工学研究室内
バイオマスプロジェクト研究センター
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FAX : 082-422-7193
Email : bprc*hiroshima-u.ac.jp (注:*は半角@に置き換えてください)
広島大学バイオマスプロジェクト研究センターと中国地域バイオマス利用研究会の共催で広島大学バイオマスイブニングセミナーを開催しています。バイオマスに関する基本的な考え方から最先端の情報までをカバーして、この地域におけるバイオマスの活動に資することを目的とするものです。第119回を以下の日程で開催しますので、ご参集下さい。
日時
2025年2月19日(水)16:20~17:50
会場
広島大学 東広島キャンパス 工学部 109講義室
参加形態
オンライン、対面
(対面希望の場合は以下会場を参照、オンラインの方は必ず末尾のメールアドレスで参加申込をおねがいします)
プログラム
解説 広島大学大学院先進理工系科学研究科 教授 松村 幸彦
講演 広島大学大学院スマートソサイエティ実践科学研究院 M1 古田 健
「持続可能エネルギーのためのバイオマス原料としてのアミアオサの水熱炭化」
バイオマス資源の一つである大型海藻は、大量に海岸に打ち上げられておりその活用が期待されますが、含水率が高いことからエネルギー源として利用されることはほとんどありません。バイオマスを高温高圧水で処理する水熱処理は、含水率の高い材料に対して特に有効な処理方法であり、そのうちの水熱炭化は炭素を豊富に含む固形物であるHydrocharを生成することができます。本研究では、アミアオサを水熱炭化の原料として用い、その反応特性を検討しました。
講演 広島大学大学院 先進理工系科学研究科 M1 児玉 瑞希
「混合バイオマスの水熱炭化処理による高い高位発熱量およびエネルギー収率,低い灰分を含むハイドロチャー」
タイや日本が米の生産国であるため稲わらの有効利用に着目し、稲わらとトウモロコシの混合物を原料として使用しました。以前の研究では、この原料に乾式焙焼(DT)を行いましたが、生成された炭の灰分が高く、産業利用には問題があったために、水熱炭化(HTC)を用いました。実験は中心複合計画(CCD)を用いて設定されCCDモデルを実験データと比較して高いHHV、エネルギー収率、低灰分を得るための温度と時間の最適条件を求めました。
講演 広島大学工学部 B4 安達 俊弥
「セルロースナノファイバーの熱圧縮水への溶解」
超臨界水ガス化は、湿式バイオマスのガス化の有望な技術として知られているが反応メカニズムは解明されていません。バイオマスが溶解すれば、その反応速度は向上し、固体表面からのみ反応が起こる固体バイオマスに比べて、ガス化ははるかに速くなると考えられていますが、超臨界水ガス化中の溶解を直接観察することは困難で、溶解とガス化特性の関係は解明されていません。本研究ではセルロースナノファイバーを採用し、超臨界水ガス化の流出液中の固形生成物を走査型電子顕微鏡で観察しました。400 ℃以上になると、平板状のセルロース粒子が観察され、セルロースナノファイバーが溶解し後、全く異なる形態で析出したことがわかりました。
講演 広島大学大学院 統合生命科学研究科 M1 桑田 裕一
「好熱性酢酸生成菌Moorella thermoaceticaエタノール生産変異株のガス発酵挙動の解析」
合成ガス(CO/H2混合ガス)を原料とする発酵技術はカーボンリサイクルとして有望です。私たちは嫌気性酢酸菌 Moorella thermoacetica を代謝改変し、エタノール生産株を作製しました。本研究では、この改変株による合成ガス発酵の挙動を解析しました。合成ガスを添加して培養した結果、菌体濃度は最大0.30 g-dry cell/L、エタノールは11.4 mM生成されました。CO分圧の低下に伴い酢酸生成も観察され、高収率のエタノール生産にはCO分圧の制御が重要であると示唆されました。
司会 広島大学大学院先進理工系科学研究科 教授 松村 幸彦
参加希望の方へ
メールに以下5項目(1-4は必須)を転記し、件名に「イブニングセミナー参加希望」と記載の上、
bprc*hiroshima-u.ac.jpまで、ご送付ください。 (注:*は半角@に置き換えてください)
1.参加希望セミナー:2月19日開催、第119回バイオマスイブニングセミナー
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4.参加形態:□オンライン □対面
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