第122回広島大学バイオマスイブニングセミナー(第159回広大ACEセミナー)を開催しました。

日時:2025年7月31日

プログラム

解説 広島大学大学院先進理工系科学研究科 教授 松村 幸彦


講演 広島大学大学院 先進理工系科学研究科 博士課程前期1年 荒川 頼斗
   「ルテニウム担持カーボンナノチューブ触媒を用いたキシロースの超臨界水ガス化」

地球温暖化は化石燃料の使用によるものであり、それに代わるものとして再生可能エネルギーの利用が期待されています。バイオマスは再生可能で炭素中立であるため、変換技術は非常に重要です。超臨界水ガス化は含水性バイオマスに対して非常に有効な方法です。 キシロースはヘミセルロースのモデル化合物のひとつです。キシロースを0.01kg/kg、450℃、25MPaの条件下で連続反応器を用いて実験を行いました。Ru/CNTは、キシロースの超臨界水ガス化にも有効であることがわかりました。キシロースは滞留時間1.8秒でほぼ完全に分解されました。触媒の効果で酢酸が早くガス化されたかもしれません。


講演 愛媛大学 紙産業イノベーションセンター 講師 秀野 晃大
   「草本系/廃棄物系バイオマスからの紙およびセルロースナノファイバー調製技術と応用研究」

現在、利用例の少ない草本系/廃棄物系バイオマスを活用するバイオリファイナリー技術は、今後の持続可能な循環型社会形成に重要です。本セミナーでは、これまで我々が行ってきた研究の中で、(1)草本系バイオマス (主にススキ属植物) からの無加温短時間パルプ化技術、そのパルプから作成した紙の物性と農業利用の可能性についてお話しすると共に、(2)愛媛県で発生する廃棄物系バイオマス (主に柑橘果皮) を原料にしたセルロースナノファイバーの調製技術や特性、応用事例について紹介します。


司会 広島大学 大学院先進理工系科学研究科 教授 松村 幸彦

【お問い合わせ先】

広島大学大学院先進理工系科学研究科 熱工学研究室内
中国地域バイオマス利用研究会
TEL : 082-424-5762 
FAX : 082-422-7193 
Email : bprc * hiroshima-u.ac.jp (注: *は半角@に置き換えてください)


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