バイオマスシンポジウム「持続可能な航空燃料 (SAF) の現状と展望」を開催しました。

 2025年10月7日にハイブリッド形式で開催されたバイオマスシンポジウム「持続可能な航空燃料 (SAF) の現状と展望」は、中国地域バイオマス利用研究会、バイオマスプロジェクト研究センター、広島大学エネルギー超高度利用研究拠点の共催により実施されました。
 本シンポジウムでは、持続可能な航空燃料 (SAF) への関心が高まる中、炭素中立社会の実現に向けて「重い蓄電池を搭載できない飛行機をどのように飛ばすか」という課題に焦点を当て、SAF導入を進めている国内企業各社にご講演いただきました。多くの方にご参加いただき、最新の取組状況を共有する貴重な機会となりました。
 今後も幅広い分野の方々に向けて、バイオマスに関連する最新トピックをわかりやすくお伝えするシンポジウムを開催してまいります。次回は来年9月頃の開催を予定しておりますので、ぜひご参加くださいますようお願いいたします。

プログラム

開会挨拶 松村 幸彦
        (中国地域バイオマス利用研究会 会長)
        (広島大学バイオマスプロジェクト研究センター センター長)
        (広島大学エネルギー超高度利用研究拠点 代表)


講演 一般社団法人日本微細藻類技術協会 (IMAT) 研究開発部 研究員 東海 彰太
   「微細藻類由来バイオジェット燃料SAFの産業化に向けた現状と課題
      ― 太陽とCO2を価値に変える微細な生き物と持続可能な社会 ―」

微細藻類の基礎からSAFの必要性、さらに微細藻類由来SAFの産業化に向けた現状と課題まで、体系的かつ大変わかりやすくご紹介いただきました。


講演 出光興産株式会社 CNX戦略部 担当部長 今井 博文
   「SAFへの期待と課題、SAF製造実証設備開発への取組み紹介」

出光興産が進めているアルコールからジェット燃料を製造する技術 (ATJ) について、その取組みの現状と課題をご紹介いただきました。


講演 ENEOS バイオ燃料部 部長 古谷 大介
   「ENEOSのSAFサプライチェーン構築に向けた取組」

ENEOSによるSAF供給体制の構築に向け、事業の概要から原料調達、販売に向けた取組までをご紹介いただきました。


講演 コスモ石油株式会社 次世代プロジェクト推進部 部長 後藤 真也
   「コスモ石油のSAF取組みについて」

日本初となるSAF量産化事業の近況と、原料調達から需要家に至るまでのサプライチェーン構築に向けたコスモ石油株式会社の取組についてご紹介いただきました。


閉会挨拶 広島大学バイオマスプロジェクト研究センター 副センター長 中島田 豊


総合討論

司会   広島大学 大学院先進理工系科学研究科 教授 松村 幸彦

主催

中国地域バイオマス利用研究会
広島大学バイオマスプロジェクト研究センター
広島大学エネルギー超高度利用研究拠点(広大ACE)

【お問い合わせ先】

〒739-8527 広島県東広島市鏡山1-4-1
広島大学大学院先進理工系科学研究科熱工学研究室内
広島大学バイオマスプロジェクト研究センター
中国地域バイオマス利用研究会
TEL : 082-424-5762 FAX : 082-422-7193
Email : bprc * hiroshima-u.ac.jp (注: *は半角@に置き換えてください)


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