生命科学

外丸 祐介 教授

【研究キーワード】
生殖工学、実験動物、遺伝子組換え動物、クローン技術

【最近のハイライト】
コモンマーモセット(以下マーモセット)は、マウスやラットに比べてよりヒトに近縁であることから、様々な研究分野において次世代の実験動物として注目されています。我々はマーモセットにおけるクローン個体の作製試験に取り組んだ結果、16〜32細胞期の受精卵の核をドナーとして核移植を行うことで1組の一卵性双子クローンを含む4匹の個体が得られ、世界初の受精卵クローンマーモセットの作出に成功しました。

研究者総覧へのリンク (外丸 祐介教授)

【教育内容】
動物実験の重要なツールであるマウスについて、効率的維持・繁殖手段である体外受精、受精卵・精子の凍結保存、受精卵移植などの生殖工学技術、ならびに遺伝子改変マウスの作製手段について学ぶことができます。また、これらの生殖工学・発生工学技術を駆使することで進展してきた、ES細胞の未分化性維持やクローン動物の作製手技などの研究に関わる最新の知見を学び、哺乳動物初期発生胚の発生・分化のメカニズムについて理解を深めることができます。

【研究内容】
1.生殖工学技術の改良と遺伝子組換え動物作製手段の効率化
2.哺乳動物におけるクローン個体・一卵性多仔の作製技術に関する研究
3.ES細胞の未分化性とキメラ形成能に関する研究

【写真説明】 マイクロマニピュレーターによる受精卵の顕微操作
(胚盤胞へのES細胞注入によるキメラマウスの作製)


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