東洋史学の探求

21世紀は中国・アジアの時代

近年、中国やアジア諸国の経済発展はめざましいものがあります。その意味で、日本にとって中国およびアジア諸国との関係は、より密接なものとなっています。そして最近は東洋史学も、新しい時代を見通すために不可欠の学問として、ますます重要性をもってくるようになっています。

東洋史学研究室は、1929年に開設された広島文理科大学以来の長い歴史をもち、充実した多数の図書・史料・マイクロフィルムなどを備えています。

国際化時代を先取りするカリキュラム

これからの時代は、単に1つの国だけを研究するのではなく、中国やアジアの国どうしの関係、あるいは中国・アジア諸国と日本や西洋との関係なども考えていかなければなりません。

カリキュラムの充実によって、さまざまな地域の歴史を学びやすい形になっており、また教員も国際交流や政治、経済、社会、文化について幅広く研究していますので、新たな視点で歴史の勉強に取り組む学生が増えています。

アットホームな雰囲気の研究室

東洋史学研究室は、あたたかい先輩が多いのも自慢の一つです。大学院や学部の先輩が、毎日研究室に出入りしているため、専門的なことからちょっとしたことまで、気軽に話し相手になってくれるはずです。

また、研究会の活動もさかんで、中国近代史研究会、SEAF研究会(東南アジア談話会)や、九州大・山口大と共同の中国社会史研究会などに、興味に応じて自由に参加することができます。

若いパワーのみなぎる卒業論文

中国、東南アジアなどをはじめとして、幅広い地域と研究分野で卒業論文が書かれています。どの国・地域について卒論を書くのかを決めると、短期・長期の語学留学に出かけたり、場合によっては中国や東南アジアで指導教員の史料調査やフィールドワークに同行したりするなど、実地体験の機会も増えてきました。

卒業論文のテーマとして、国際交流史や政治史、経済史、あるいは日常生活や女性についての社会史など、多彩なテーマに取り組む人も多くなっています。

北京大学歴史学系での学術交流

▲北京大学歴史学系での学術交流

ベトナムでの史料収集

▲2007年冬ベトナム・タイビン省での史料収集風景

野外実習

▲講義「東アジア地域システム研究」野外実習(山口県徳地の月輪寺にて)


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