ドイツ文学語学の探究

ドイツ語・ドイツ語学・ドイツ文学とは?

皆さんは、ドイツといえば何を連想するでしょうか。

それは、幻想的なロマンティック街道、『白雪姫』や『ヘンゼルとグレーテル』などのグリム昔話で知られるメールヒェンの故郷、哲学・歴史・医学等、伝統と学問の国、W杯常連の世界的なサッカー王国、Mercedes-BenzやBMWに代表される国際的な自動車産業、あるいはバッハやモーツァルト、ワーグナーなどの古典音楽やオペラ、ハイネやリルケの抒情詩、ミヒャエル・エンデの『果てしない物語』や『モモ』であるかもしれません。

入学後のカリキュラム

ドイツ文学語学を学ぼうとする人は、入学後の1年次にドイツ語の履修が必須です。ドイツ語の4つの基本的技能(読む・書く・理解する・話す)の習得が、この分野の勉学・研究上の最も重要な前提です。外国語科目のドイツ語では、ドイツ語を母語とする先生方から、生きたドイツ語を習得できるだけでなく、視聴覚教材を利用した授業や、ドイツ語圏の国々の現代事情・地誌や文化を学べます。

文学部では、1年生の前期に大学での一般的な学習方法を習得し、コンピュータ活用の基礎を学びます。後期に共通科目として「ドイツ文学語学入門」があります。2年生になると、外国語科目のドイツ語だけでなく、各コースに分属後にドイツ文学・ドイツ語学の専門科目が始まります。前期の最初に、新しく当分野を学ぶことになった学生のための専門ガイダンスが行われます。3年生では、専門科目を学ぶことで、ドイツ文学・語学の基礎を深く幅広く学ぶことができます。

ドイツ文学の分野では、近現代の小説や演劇の原典を読んでその特性と問題性を探りつつ解釈を行う作品研究や、作家研究、批評などを演習形式で行います。ドイツ語学の分野では、現代ドイツ語の構造の解析を中心に、英語や日本語などとの比較もしながら、最新のドイツ語学の授業が行われます。

なお、こうした大学での授業と平行して、各種ドイツ語検定を受検したり、教職や通訳士の資格取得を目指す人もいます。

卒業論文

4年生になると、専門教育で学んできたことの集大成として、卒業論文を作成します。皆さんが主体的に発見した独自のテーマを、指導教員の助言を受けながら、卒論の形で完成させることになります。

専門分野の行事

2年生の4月には、新しく当分野を学び始める学生のためのガイダンスとともに、お花見、新歓コンパが行われます。後期の秋には、卒業論文の中間発表会が開かれ、年度末の2月には、卒論発表会に続いて、卒業生の追い出しコンパが行われます。

また、ドイツ映画鑑賞会やドイツ語研究会、ドイツ文学読書会等も定期的に行なっています。

ドイツ語圏への留学

短期留学としては、夏休みを利用してのハンブルク大学への交換留学(一ヶ月)があります。また、協定を結んでいるドイツ語圏の大学(チュービンゲン、ハンブルク他)への交換留学制度(半年または一年)もあり、各自の関心に基づいてドイツ事情や文化などを学びながら、集中的にドイツ語の運用能力を向上させます。

これらの交換留学では広島大学との単位交換も認められていますが、それ以外にもドイツ語圏の大学の語学センターで学んだり、現地の家庭に住み込みながら語学学校に通ったりなど、積極的にドイツ語圏へ飛び出していく学生もいます。


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