殷 暁星[詳細]

略歴

1985年、中国重慶市生まれ。重慶市外国語学校卒業(2004)、広東外語外貿大学東方語言文化学院卒業(2008)、立命館大学文学研究科博士前期課程修了(2012)、同博士後期課程修了、博士(文学・立命館大学)取得(2016)。日本学術振興会特別研究員(DC、2012-2015)、立命館大学衣笠総合研究機構専門研究員(2016-2019)、日本学術振興会外国人特別研究員・一橋大学外国人特別研究員(2020-2022)、広島大学大学院人間社会科学研究科助教(2023)。

教育・研究内容

 近世~近代日本の民衆教化及び道徳倫理生活を分析することで、日本と東アジアの民衆教化思想が関係しあう歴史の全体図を描き出す研究を行っている。
 具体的には、近世東アジアに共有された道徳律がいかに日本の民衆に浸透したのか、近世日本の民衆の道徳倫理の形成は東アジアの思想展開にどう位置づけられるのか、東アジアとの連関の中で形成された近世の民衆教化思想が近代以降どのように変容したのか、などの課題に取り組んでいる。
 

主な研究業績

  • 「大洲藩の民衆教化策にみる〈郷約〉受容」『新しい歴史学のために』301, 2022年
  • 「琉球版『六諭衍義大意』の研究」『書物・出版と社会変容』29, pp.181-211, 2022年
  • 『近世日本の民衆教化と明清聖諭』ぺりかん社, 2021年
  • 「近世日本における清聖諭の受容と庶民教化」『歴史評論』824, pp.28-39, 2018年
  • 「近世日本における清聖諭の受容――「康熙十六諭」『聖諭広訓』を中心に」『日本思想史学』49, pp.95-112, 2017年


up