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江戸時代の対外交流と教育・文化・思想

　思想史、交流史の立場から、近世日本の教育、道徳文化の形成過程を考えています。特に日本の民衆が、どのように東アジアと接触・交流し、それを通して伝わってきた知識や理念を受容したのかを明らかにしようとしています。近世の書物を中心とした文献資料の分析、解読を通して、人と物の往来がもたらしてきた思想の変化を探究します。

　「国際交流」というと、現代的な言葉のように聞こえます。実は、江戸時代の日本の人々も「国際交流」を行っていました。むしろ江戸時代においては、中国や東南アジアから伝わってきたものや文化があるということの方が普通でした。人々は、これらを生きるための知識、思想として自らの生活に活用していたのです。江戸時代の「国際環境」のなかで、日本の文化、思想を考えていきましょう。