岡本 慎平[詳細]

略歴

広島県出身、呉三津田高等学校卒業、関西学院大学文学部卒業(2009)、広島大学大学院文学研究科博士課程前期修了(2011)、呉工業高等専門学校非常勤講師(2013)、広島大学大学院文学研究科博士課程後期修了(2015)、尾道市立大学非常勤講師(2015)、広島大学大学院文学研究科助教(2018)

教育・研究内容

J.S.ミル研究を出発点として、現在、以下のような歴史的研究・倫理学理論研究・応用倫理学研究をおこなっています。
(1)歴史的研究:J.S.ミルが生きた当時のイギリスの知的状況を理解するため、十九世紀イギリスの(とりわけミルの論敵であった直観主義の牙城となったスコットランドの)哲学の思想的研究をおこなっています。
(2)倫理学理論研究:価値の責任転嫁説明(Buck-passing account)に代表される、「理由」と「価値」の関係をめぐる規範性理論の研究をおこなっています。
(3)応用倫理学研究:ロボット工学や人工知能の発展にともない生じつつある様々な倫理問題と、宇宙開発に付随する倫理問題の研究をおこなっています。

主な研究業績

  • 「T.M.スキャンロンと価値の責任転嫁説明:「理由への転回」の里程標」、『フィルカル』   vol.3 no.1、 42-80頁 、2018年
  • 「たった一人の私に、あなたは気づいてくれますか?:『超攻合神サーディオン』と戦闘用ロボットの悲劇」、『フィルカル』vol.2 no.1、132-158頁、2017年
  • 「介護の重労働業務を、ロボットで置換することに問題はないのか?」、浅井篤・大北全俊(編)『少子超高齢社会の「幸福」と「正義」:倫理的に考える「医療の論点」』、日本看護協会出版会、2016年
  • 「J・S・ミルは道徳的言明を何だと考えていたのか」『哲学の探究』、43号、81-104頁、2015年
  • デイヴィッド・アーミテイジ(共訳)『思想のグローバル・ヒストリー:ホッブズから独立宣言まで』、法政大学出版局、2015

 


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