本質を見抜く力を!!

中外テクノス株式会社 電機システム事業本部
原子力保全システム開発部
企画室課長 技術士(機械部門)
小林 強志さん
広島大学工学部 第一類(機械系)
1999年度卒業
広島県立府中高等学校 出身
現在の仕事について
中外テクノス株式会社にて、福島原発の廃炉に係る業務を行っています。中外テクノス株式会社では原子力設備の保全業務を25年に渡り行っており、その技術を福島復興に向けて注力しています。
福島の廃炉作業は、人類が経験したことのないことばかりであり、国の各種機関、有識者、電力会社、プラントメーカー、技術者、研究者など多くの方が携わっています。そんな中私は一技術者として、工事計画検討・装置開発に携わっています。未知の部分も多く、また検討範囲も広いため、「課題は何か」「今取り組むべきことは何か」をしっかり見据えながら業務を行っています。そういった意味で本質を見抜く力は非常に大切だと感じています。

学生時代の想いと現在
昔から工作やものづくりが好きだった私は、広島大学の機械系に進学しました。学生時代に専門知識を学んでいたころは「これって役に立つのか?」と思いながら授業を受けていました。しかし今では大学で学んだ内容をフル活用しています。
また、私が卒業するころはITバブルで、就職もIT関連も候補に入れていました。結果的には機械関連に就職しましたが、子供のころからやりたかったことを仕事にして良かったと思っています。壁にぶつかったときの乗り越える力に違いがあるような気がします。

学生のみなさまへ
世の中の本質を見抜く力も必要ですが、ぜひ「自分の中の本質=大切にしているもの」を見つめなおしてみてください。やりたいこと、自分にあった仕事を見つけることはなかなか難しいかもしれませんが、自分が大切にしていることを見つめなおすことでヒントはたくさんあると思います。