工学部100周年記念事業

工学部100周年記念事業

広島大学工学部は、1920年(大正9年)にその前身に当たる広島高等工業学校が発足し、2020年に100周年を迎えました。
工学部創立100周年を迎えるにあたり、工学部創立100周年記念事業として主に以下のことを実施しました。

記念オブジェの制作

工学部75周年を記念して制作された時計台付近に100周年記念オブジェを制作しました。テーマは「感謝と飛躍」とし、工学部の在学生や卒業生にデザインを公募した結果、3件の優秀作品を選定しました。この優秀賞3件を融合させたプランで記念オブジェの制作を開始しました。設計・施行は地元工務店に行っていただきましたが、本学部教員も設計の段階から打ち合わせに参加しています。
オブジェは「智恵の踊り場」と名付けられ、学生の交流の場となり、勉強や研究、読書など、楽しく没頭できる空間設計となっています。さらに工学部の入口には「出迎え見送る門」と名付けられた門が、長年受け継がれてきた門柱の前に設置され、この場所で工学部の過去と未来がつながり、社会との架け橋になるという思いが込められています。

智恵の踊り場

出迎え見送る門

テレビ番組「元就。外伝」の制作

卒業生に懐かしんでもらったり、在学生にも工学部の魅力を知ってもらえるような企画を検討した結果、白羽の矢を立てたのが、広島県出身のお笑いコンビ『アンガールズ』の一人、田中卓志さんでした。田中さんは工学部第四類の卒業生ということで、2016年に広島大学アンバサダーに任命されています。また、RCC 中国放送の宮迫良己代表取締役社長が工学部OB という縁もあり、アンガールズが出演するRCC テレビ番組『元就。』のスピンオフ番組『元就。外伝』の制作を決定しました。
番組では、田中さんが相方の山根良顕さん(広島修道大学卒業)と共に広島大学に凱旋し、懐かしい母校を巡ってその魅力を伝えてもらうという企画となりました。 

RCCテレビ「元就。外伝」の撮影の様子

新聞広告の掲載

新聞紙上で情報を発信することにより、工学部の関係者だけでなく、高校生やその保護者の認知度向上のため新聞広告を掲載しました。
広島県の新聞シェア第1位の中国新聞では「元就。外伝」の番宣も兼ね、アンガールズ田中さんが母校の工学部を巡る紹介と菅田工学部長の挨拶、100年の変遷を当時の写真とともに年表の形で紹介する内容などが掲載されました。
また、産業界におけるレピュテーション向上のため、製造業の動向を中心に展開する日刊工業新聞(全国版)へも出稿しました。

中国新聞(10/24掲載)

日刊工業新聞(10/22掲載)

広島FM「大窪シゲキの9ジラジ」への出演

中高生をターゲットにしている広島FM「大窪シゲキの9ジラジ」。この番組内で広島大学をPR するコーナー「広島大学Radio Campus」に菅田工学部長が出演し、100周年をPR しました。番組では、国内最大級のサイズを有する水槽試験装置「大型曳航水槽」や、世の中にある工学部から生まれた研究として、空気清浄機で導入されている「ナノイー」を紹介しました。最後に、10代のリスナーへ「無限の可能性を秘めているので、いろんな体験をして幅広い知識を身に付けてほしい」とメッセージを送りました。

番組HPはこちらからご覧いただけます。

9ジラジ収録の様子

工学部100周年記念講演・式典等を実施

2020年11月7日、工学部100周年記念行事を開催しました。あいにくの雨模様となりましたが、工学部OBや名誉教授なども参加し、久しぶりのキャンパスを懐かしんだりする姿が見られました。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、参加者を限定しての開催となりましたが、会場に来られなかった方にも様子を見てもらえるようにイベントの様子をYouTubeでLIVE配信しました。

写真をクリックされると当日の様子をご覧になることが可能です。※実験施設見学を除く。

記念講演 場所:工学部大会議室

13時からの記念講演では、工学部の歴史や変遷、活動などこれまで歩んできた100年を振り返りました。続けて「感謝と飛躍」をテーマにした記念オブジェの設計コンセプトを紹介。オブジェの1つは「知恵の踊り場」と名付けられ、学生が交流できる空間設計となっています。さらに工学部の入口には「出迎え見送る門」と名付けられた門が、前身の広島高等工業学校時代から長年受け継がれてきた門柱の前に設置され、この場所で工学部の過去と未来がつながり、社会との架け橋になって欲しい思いが込められています。

記念オブジェ完成式典 場所:工学部75周年記念時計台付近

記念オブジェ完成式典では、来賓の方々とデザイン設計者によるテープカットを行いました。屋根の素材にはCLTと呼ばれる木質構造用材料を使用し、心身に安らぎを与えてくれます。底部は工学部らしさをイメージし、はんだ付けをしたような造りとなっています。
 

実験施設見学

記念オブジェ完成式典の終了後には、工学部の各類の実験施設を見学するツアーを実施しました。普段見ることのできない実験施設等を目の当たりにした来賓の方々は、施設担当者からの説明に熱心に聞き入る姿が印象的でした。

記念式典・祝賀会 場所:西条HAKUWAホテル

夕方からは会場を西条HAKUWAホテルに移し、創立100周年記念式典・祝賀会を開催。記念式典の冒頭で越智学長は「工学部がこれからの100年も、国内外の工学をリードする教育機関として、また世界トップレベルの研究成果を発信する研究機関として発展を続け、広島をはじめとする地方創生にも重要な役割を担って欲しい」と挨拶をしました。また、工学部OBでお笑い芸人のアンガールズ田中卓志さんからサプライズメッセージとして、学部の発展とコロナ禍で悩んでいる学生に向けてエールをいただきました。

 

工学部100周記念誌の発刊

工学部100周年記念行事の締めくくりとして、工学部100周年記念誌を発刊しました。
本誌は、1995年に刊行された広島大学工学部75周年記念誌に収録されている内容を受け、1995年以降の沿革や前述の工学部100周年記念事業の様子等を記録したものです。 

広島大学工学部の100年間の歴史としてご覧ください。

広島大学工学部100周年記念誌

おわりに

コロナ禍の中、記念講演等にご参加いただきました来賓の方々ありがとうございました。また、工学部創立100周年事業に賛同いただいた工学同窓会、工学部後援会をはじめ多くの企業の方々にこの場を借りてお礼申し上げます。 

【お問い合わせ先】 

 工学系総括支援室
 TEL:082-424-7505

 


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