経験は糧に。チャレンジして見識を深めよう

オタフクソース株式会社 研究室 主任研究員
片貝 由香里 さん
広島大学工学部 発酵工学講座
1983年度卒業
広島県立広島観音高等学校卒業
現在の仕事について
●現在の仕事内容について
オタフクソースと言えば、お好み焼には欠かせない“お好みソース”を作っている会社のイメージが強いと思いますが、ソース以外にも“お酢”や“たれ類”などの調味料を幅広く製造しています。わたしは、研究室に所属して商品開発の将来の“種”となるような素材・製法の研究やデータ解析などを行っています。
●仕事をしていて感じる“やりがい”“よろこび”について
入社してから現在に至るまで、日々生産される商品の検査を行う品質管理課、商品開発を行う開発課、弊社商品ユーザー様からのご意見を取りまとめるお客様相談室、コンプライアンスや監査業務を行う品質保証部などの業務をいろいろ経験しました。これらの業務は業務活動としては単独でも、商品を世に生み出すという活動の中では絡み合って存在しているため、今は研究という専門職についていますが、過去の業務での多種多様な経験や人とのかかわりなどがあってこそいろいろな課題にも取り組めている、と実感しています。


学生時代について
●広島大学・工学部へ入学したきっかけ
数学や化学実験などが好きだったことや当時バイオ技術が出てき始めたころで、広島大学の工学部に化学・発酵系の学科があることから、なにか“ものをつくりだせる”事が自分にもできるようになるかなと思い、入学を希望しました。
●広島大学・工学部の志望者に対するメッセージ
大学では一般的な教養科目や専門的な研究で多くの事を学びますが、それらが社会に出て自分のスキルとしてすぐに役に立つことはなかなか難しく、職種によっては、全く分野が違うこともあるかと思います。しかしながら、大学時代に得た実験を組み立てる手法などの知識は、無駄になることはありません。また、比較的自分の自由になる時間も得られると思いますので、いろんなことに興味を持ってチャレンジして知見や経験を増やしてほしいと思います。