広島大学大学院工学研究院・電気電子システム数理部門の石井抱教授が、公益社団法人中国電力技術研究財団から優秀研究賞を受賞しました。同賞は、中国電力技術研究財団助成による平成21年度の研究において優秀な研究成果をあげることができたため授与されました。
【研究題目】
高速ビジョンを用いた遠隔微少振動モニタリングに関する試験研究
【概要】
本助成研究では、高速ビジョン・モアレマーカーを用いた遠隔微少振動センシング原理の構築及びその基本動作の確認に焦点を絞り、以下の研究項目を重点的に進めた。これにより、人間が近づくことが難しい構造物に対する簡易な遠隔モニタリングが可能とし、社会インフラの保守・保全作業におけるコスト・リスクを抑え、異常挙動時の画像ログを記録する常時モニタリング、スポット的メンテナンスの双方に有効なセンシングツールとして、電力エネルギー施設を始めとした社会インフラの安全安心をサポートするストラクチャヘルスモニタリング技術としての意義が高いものである。
- μmオーダー振幅の微少振動を可視化する小型モアレマーカーの開発
- 微少振動抽出のための高速ビジョンアルゴリズムの研究
- 遠隔測定対象に対する微少モニタリング実験
【この記事に関する問い合わせ先】
大学院工学研究院 電気電子システム数理部門
教授 石井 抱
TEL:082-424-7692