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第14回広島大学バイオマスイブニングセミナーが開催されました



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2013年11月20日(水)、「第14回広島大学バイオマスイブニングセミナー」が広島大学東広島キャンパスにおいて開催されました。

本セミナーは、広島大学バイオマスプロジェクト研究センターと中国地域バイオマス利用研究会の共催で開催しており、バイオマスに関する基本的な考え方から最先端の情報までをカバーして、この地域におけるバイオマスの活動に資することを目的とするものです。

【プログラム】 

  • 解説

    広島大学 大学院工学研究院 教授 松村 幸彦

松村教授

  • 講演

「ゴムの実油からのバイオディーゼル生産ポテンシャルの推計」

広島大学 大学院工学研究院 特任助教 柳田 高志

柳田助教 本研究は、研究協定を締結しているマレーシアのペトロナス工科大学との共同研究の一環として行なわれたものです。マレーシアでは、天然ゴムの生産が盛んに行なわれていますが、油を多く含む種子が副生することはあまり知られていません。そこで、実際にゴムの実から油を抽出し、バイオディーゼルを製造しました。その実験データを基にして、バイオディーゼル生産ポテンシャルの推計を行ないました。

 本セミナーでは、世界の天然ゴム生産国におけるゴムの実油からのバイオディーゼル生産ポテンシャルと石油由来のディーゼル燃料の代替率等について紹介しました。

  • 講演

重金属耐性海洋光合成細菌の取得及びコンブ中に蓄積された金属の除去

広島大学 大学院先端物質科学研究科 博士課程前期1年 松尾 忠明

先端物質科学研究科 松尾さん 海洋大型藻類バイオマスによるエネルギー生産を企図する上で藻類が吸着した重金属を発酵残渣中から除去することが課題となってきます。 そこで重金属蓄積光合成細菌を探索し、この課題を解決することを本研究の目的としました。

 環境サンプルを収集し、各種重金属イオンを添加して海洋光合成細菌を集積しました。この菌体は重金属に対して広く耐性を示しました。また、コンブに蓄積された重金属の10倍濃度相当を培養液から除去することができました。

  • 講演

亜臨界水中でのグルコース分解反応熱の測定

広島大学 大学院工学研究科 博士課程前期2年 平田 裕之

工学研究科 平田さん 超臨界水ガス化では昇温段階ではチャーやタールが多量に生成され、ガス化率の減少、反応器閉塞などの問題を引き起こします。

 昇温段階における反応機構の解明については研究されていますが、反応熱を考慮したプロセス設計はなされていません。そこで本研究では亜臨界条件で反応熱を測定し、グルコース濃度による変化の確認、及び考察を目的としました。

 実験結果から濃度の違いにより反応熱の増加の傾向が違うことが判明しました。

  • 司会

    広島大学 大学院工学研究院 助教 神名 麻智

【お問い合せ】

広島大学 大学院工学研究科 熱工学研究室 中嶋

メール: y4naka[AT]hiroshima-u.ac.jp

([AT]は半角@に置き換えてください。)


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