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広島大学バイオマスプロジェクト研究センターと中国地域バイオマス利用研究会の共催で「広島大学バイオマスイブニングセミナー」を開催しています。バイオマスに関する基本的な考え方から最先端の情報までをカバーして、この地域におけるバイオマスの活動に資することを目的とするものです。第37回を以下の日程で開催しますので、ご参集ください。
- 日時: 2015年12月9日(水) 16:20~17:50
- 会場: 広島大学(東広島キャンパス) 工学部 講義棟 110講義室
【会場へのアクセス】
【プログラム】
- 解説: 広島大学大学院工学研究院 教授 松村 幸彦
- 司会: 広島大学特別研究員 Thachanan SAMANMULYA
講演 :広島大学大学院先端物質科学研究科 教授 秋 庸裕
「バイオマスと有用油脂の生産」 海洋や陸上のバイオマスを有用油脂の生産に利用する技術を確立するために、真核微生物オーランチオキトリウム属を中心とした発酵生産手法や育種技術の開発を進めているので、その現状について紹介します。 |
講演 : 広島大学大学院先端物質科学研究科 M1 吉田 嵩一郎
「合成ガス資化性好熱性細菌Moorella thermoacetica代謝変異株によるエタノール生産」 本研究では、Moorella属細菌を用いた合成ガス (H2+CO2+CO) からのエタノール生産を目指しています。M. thermoacetica ATCC39073株のウラシル要求性変異株を宿主として、エタノール生産遺伝子の導入及びエタノール生産と競合する酢酸生産遺伝子の破壊による代謝変異株を作成しました。この代謝変異株をフルクトースにて回分培養した結果、代謝変異株にて顕著なエタノール生産が見られました。 |
講演 : 広島大学大学院工学研究科 D3 Rozyanti binti Mohamad
「水熱条件下におけるマンノース、マンニトールおよびマンヌロン酸の分解反応速度論」 ウロン酸(マンヌロン酸(MA))および糖アルコール(マンニトール)に対応するマンノースの分解速度反応論を水熱条件下で測定しました。実験は170℃から250℃の範囲の温度で、3秒から15秒の間の滞留時間として連続流動式反応器を用いて行いました。圧力は25 MPaで固定しました。温度が上昇するに従い、全ての化合物の収率が低下しました。分解反応は短い滞留時間ほど一次反応速度論に従いました。分解速度はそれぞれ、27.0、44.6、29.1 kJ/molの活性化エネルギーを有するマンニトール、マンノース、MAの順に増加しました。しかし頻度因子はマンノース、MA、マンニトールの順に9601.1、281.9、6.19 S‐1であり、糖アルコールは二桁のマンノースよりも反応性が低いが、ウロン酸は二桁分解しやすいことを示しました。 |
※ 18:00より意見交換会(参加費 800円 )を開催します。ご都合の付く方はこちらにもご参加ください。
【お問い合せ先】
中国地域バイオマス利用研究会
広島大学 大学院工学研究科 機械システム工学専攻内
TEL:082-424-5762 / FAX:082-422-7193
メール: bprc[AT]hiroshima-u.ac.jp
([AT]は半角@に置き換えてください。)