平成28年12月19日(月)に第48回広島大学バイオマスイブニングセミナー(第4回広大ACEセミナー)を開催しました。
【当日の講演の様子】

解説
広島大学大学院工学研究院
教授 松村 幸彦
「海洋生物資源を活用する油脂バイオテクノロジー」
海洋性の油糧微生物オーランチオキトリウムを生体触媒として、食品廃棄物、生活・産業廃水、非可食草木類、大型藻類などの未利用バイオマスから、健康食品や医薬品となる高度不飽和脂肪酸、化粧品や養殖用飼料向けの需要が高まっている抗酸化カロテノイド、さらに化成品素材やバイオ燃料までを視野に入れて各種有用油脂を持続的に供給するバイオリファイナリー技術の確立をめざしています。

講演
広島大学大学院先端物質科学研究科
教授 秋 庸裕
「低温菌シンプル酵素触媒を用いた海洋バイオマスの物質変換」
低温菌を宿主として海洋バイオマスを変換する中温生物由来の酵素を発現させたシンプル酵素触媒の構築を進めています。本触媒は、反応前に熱処理することで宿主由来の代謝酵素を失活させるため宿主の低温菌が基質や生産物を消費することがないこと、基質の膜透過性を向上させることができることから高収率な物質変換が期待されます。マンニトールをフルクトースに変換するシンプル酵素触媒を用いた変換について報告するとともにさらに効率的な物質変換を行うための課題について議論したいと思います。

講演
広島大学大学院先端物質科学研究科
助教 田島 誉久
【お問い合わせ先】
中国地域バイオマス利用研究会(広島大学大学院工学研究科機械システム工学専攻内)
TEL:082-424-5762
FAX:082-422-7193
E-mail:bprc*hiroshima-u.ac.jp(注:*は半角@に置き換えてください)