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ひらめき☆ときめきサイエンス「気球カメラを使った環境観測を学ぼう! -西日本豪雨災害からの復興2019-」を開催しました

集合写真

 
2019年8月10日(土)に,ひらめき☆ときめきサイエンス ~ようこそ大学の研究室へ~ KAKENHI「気球カメラを使った環境観測を学ぼう! -西日本豪雨災害からの復興2019-」を,本学 (東広島キャンパス内) にて開催しました。

このイベントは,独立行政法人日本学術振興会 (JSPS)の社会還元・普及事業の1つとして,当輸送・環境システム専攻の作野裕司准教授が実施代表者を務め (実施分担者は同専攻の田中義和准教授と谷口直和助教,ならびにその他実施協力者7名),今回で12回目 (12年連続) の開催となり,当日は20名の小・中学生 (保護者等を含めて総計50名) が参加されました。当日は朝から晴天に恵まれ,当初の計画どおり午前10時からイベントを開始しました。

午前中に行った講義では,人工衛星,気球,ドローンに搭載されている様々なカメラの仕組みをわかりやすく説明するため,Google Earthや赤青メガネ,赤外線フィルター,サーモグラフィー等を使った色の測定,立体視,温度測定の仕組みを実際に体験してもらうなど,様々な教材を用いました。また,講義のところどころにクイズを取り入れたり,色を測る道具である分光計 (CD分光計) を自作したりしてもらい,受講生自らが活発に取り組めるようにしました。

午後に行った浮力に関する話では,1人1個ずつ風船を持たせ,「カールじいさん」の実験と称して,約100gの模型の家がどれくらいで浮くかを予想して実験するなど,受講生に「浮力」の概念を考えさせるように留意しました。また野外では,研究用の大きな気球 (5m×2m) を使って受講生全員がロープを引っ張るなどして,実際の浮力を1人1人が体感できるようにしました。さらに,気球にビデオを取り付け,空撮の実演も行い,空からの映像を実感してもらえるような工夫もしました。

なお,今回のイベントでは西日本豪雨災害からの復興をテーマにしており,会場では,高解像度の人工衛星データによる災害前後の地域の様子や関連の研究について説明したポスターを掲示しました。さらにその近くには,リモートセンシングに関する書籍なども10冊程度用意して,椅子に座って自由に閲覧できるようにしました。参加された方々は,休憩時間などにこの掲示や書籍を見入られていました。もっと復興の話を聞きたかったという要望も頂いており,今後の課題として,さらに教材を充実させてイベントを継続していきたいと考えています。
 

当日の様子 (写真)

 

講義の様子
 

CD分光計の製作
 

「カールじいさん」の浮力実験
 

気球の引っ張り実験 (上) と空撮映像 (下)
 

西日本豪雨被害解析のポスター展示とリモートセンシング関連書籍の閲覧コーナー

このイベントに関する問い合わせ先

 大学院工学研究科 輸送・環境システム専攻
 (学術院理工学分野 機械・総合工学ユニット)
 航空輸送・海洋システム研究室
​ 准教授 作野 裕司
 TEL: 082-424-7773
 


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