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第19回 先輩交流アワーを開催しました

2022年7月26日、KATO OMOSHIRO LAB(旧 おもしろラボ)で「先輩交流アワー」を開催しました。

今回の講師は、工学部化学工学科卒業・工学研究科博士課程前期移動現象工学専攻を修了された、一般社団法人感性実装センター副センタ―長農澤 隆秀(のうざわ たかひで) さん。当日は化学工学プログラムの学生を中心に約20人が参加しました。

農澤さんには【『ゼロから1を創る』技術開発の面白さ】と題して、お話いただきました。農澤さんはマツダ(株)に入社後,主として車両の実験研究領域を担当する中で,最初は機械としての車両の空力の謎に挑戦し、失敗や経験を積んでいくうちに、本当に快適な車を作り出すには人間を研究することだと感じ、そこから人間の本質を理解した車作りを行うようになった旨のお話をしていただきました。

また、『ゼロから1を創る』人になるには・・・

①まず、夢を持つこと
②ずっと続けること
③信じて続けると道は自然に開ける
④萎える心に、励ます心を自分で育てる(タフさ)

が重要であるということをお話いただき、学生達も聞き入っていました。

講演の後には質疑応答を行いました。学生からの「課題が見つかってブレークスルーしても,現実的に会社としては納期という壁もあるが、その際の解決法はなにか」という質問に対し、「納期の壁というのはあり、それを解決していくことは本当に大変。でも、周りを見渡せば課題を解決したいという同じ仲間がいる。決して一人ではない。仲間達と協力していくことで必ず解決できる。」といった熱いメッセージをいただきました。
また、農澤さんは平成6年に博士(工学)の学位を得ており、それについて博士をとった理由とそのメリットを問われた際には、博士の学位を得ることはヨーロッパで仕事の話を聞いてもらう上ではマストであったこと。博士の学位を得たことで会社での自分を見る目も変わり、「こいつに(研究を)やらしたら何か面白いことが起こるのでは」と思ってくれるようになったという博士の学位の重要性についてもお話いただけました。

講演後も農澤さんの周りに学生が集まり、時間が許す限り、歓談し、参加した学生は有意義な時間をすごせたのではないかと思います。

みなさんの先輩が所属する広島大学工学同窓会。この工学同窓会から毎ターム先輩をお招きして、企業のことや、社会のこと、就職のことやものづくりのことなど、先輩に学ぼうという取り組みが『先輩交流アワー』。次回は10月14日(金)の開催です。興味のある学生は奮って参加してください。


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