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第22回 先輩交流アワーを開催しました

2023年7月14日,KATO OMOSHIRO LAB(旧 おもしろラボ)で「先輩交流アワー」を開催しました。

今回の講師は,工学部第三類(化学系)卒業・工学研究科工業化学専攻を修了された,株式会社大阪ソーダ 生産技術本部CSR推進部長の高垣 宜和(たかがき よしかず)さん。当日は第三類の学生を中心に10人が参加しました。

高垣さんには「化学でものづくりを支える技術者を目指せ」と題して,

1.自己紹介と会社概要
2.化学メーカーでの仕事(大阪ソーダの場合)
3.化学工業で求められる事
4.会社生活で思う事

についてお話いただきました。
会社の採用面接にも関わることがあるという高垣さんから,大学での研究においては「どれだけ自分のアイデアが入っているかという独創性」「定量性」「評価方法」「計画性」「テーマの位置づけ」といったことに加えて,物事を多面的に捉え,本質を考え,さらに俯瞰して見るという「課題解決力」を考慮して取り組んでほしいというお話があり,そこから化学メーカーでの品質検査不正の事例に触れ,品質保証とはお客様との約束であるということ,品質保証を果たすために必要なことは研究の姿勢にも通じるものがあるとお話をされました。また,現在の化学産業における事業環境の変化・課題と,これから求められる人材像についてもお話をされ,「化学産業はソリューション・プロバイダー(解決策の提供者)として世の中の課題を解決し,人々の生活を豊かにしてきました。これから皆さんが示すソリューションに期待しています」と学生を激励されました。
最後に会社生活で思うこととして,30年近い会社生活を振り返り,多くの部署を経験するメリットに触れ,「悪くても5年,10年頑張ってみよう。悪い時がずっと続くことはないし,反対にずっと良いこともありません。腰を据えて頑張ってみよう」「化学メーカーにとって,安全は全ての大前提です。一番の最重要は安全です」という言葉に,学生も真剣に聞き入っていました。

講演の後には質疑応答を行いました。高垣さんは「医薬品の原薬・中間体の合成の受託合成はどのように行うのか」「品質検査不正のお話があったが,改ざん問題をどのようにして防げばよいと思いますか」などの質問に丁寧に回答されていました。

みなさんの先輩が所属する広島大学工学同窓会。この工学同窓会から毎ターム先輩をお招きして,企業のことや,社会のこと,就職のことやものづくりのことなど,先輩に学ぼうという取り組みが『先輩交流アワー』。次回は第三タームの開催です。興味のある学生は奮って参加してください。


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