広島大学 大学院先進理工系科学研究科
世話人 兼松 佑典
E-mail : scisalon5th*ml.hiroshima-.ac.jp (*は半角@に置き換えてください)
実験と計算で拓く化学の最前線 〜生命の起源からものづくりまで〜
2024年のノーベル化学賞が「計算によるタンパク質の設計」と「タンパク質の構造予測」の功績に対して授与されたことに代表されるように、近年では計算科学技術を活用して研究・開発を促進することが重要視されています。従来化学分野では量子化学計算が用いられてきましたが、計算機の性能向上に伴ってその応用範囲は広がっており、さらに人工知能 (AI) やその基盤技術である機械学習も急激に普及しています。このような直近の動向に先駆けて、広島大学では「材料モデルベースリサーチ」が提唱され、材料機能のモデル化に基づく効率的なものづくりが創出されています。
第5回先進サイエンスサロン「実験と計算で拓く化学の最前線」では、ものづくりの効率化から生命の起源解明に至るまで広範な課題を取り上げ、それらに対する実験化学と計算化学の両面からのアプローチについてわかりやすく紹介します。
日 時
2025年11月15日(土) 14:00~16:00 (13:30受付開始)
場 所
広島大学 きてみんさいラボ (広島駅南口から徒歩3分)
〒732-0822
広島市南区松原町2-62 広島JPビルディング内2階
申し込み方法
こちらからお申し込みいただけます。
※ 定員に達し次第締切ります。人数に余裕がある場合には当日参加も受け付けますが、
会場準備の都合上お申し込みいただければ幸いです。
対 象
化学に興味のある中高生を中心として、どなたでも入場無料でご参加いただけます。
開催概要
14:00 開会のご挨拶
14:05〜14:35
・話題提供1:「計算機でみる分子の世界」
講師:石元 孝佳 先生(広島大学 教授)
計算機を使って分子の振る舞いや化学反応を解析する“分子シミュレーション”について紹介します。また、分子を計算機上でシミュレーションする仮想実験を通し、目には見ることのできない分子の世界を体験してもらいます。
14:35〜15:15
・話題提供2:「生命は宇宙から降ってきた? −スペクトル観測と理論計算で宇宙を探る−」
講師:馬場 正昭 先生(京都大学 名誉教授)
宇宙から届く光のスペクトルを観測すると、そこにどんな物質が存在しているかを知ることができます。私は地球上でさまざまな物質のスペクトルを観測し、理論計算で分子の同定と探究を続けていて、そのストーリーをお話しします。生命の源となる物質は宇宙で見つかるのでしょうか。
15:15〜15:45
・演示実験「実践!量子化学計算」
希望される方には、こちらで用意したノートPCで、大学入学までにほとんど触れる機会のない量子化学計算を体験していただけます。見学のみでも歓迎します。
ノートPCの数に限りがあるため、予定数に達し次第締め切りとさせていただきますのでご了承ください。
15:45-15:55 フリーディスカッション
15:55 閉会のご挨拶

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