広島大学附属高等学校の生徒が第68回日本学生科学賞にて「科学技術振興機構賞」を受賞しました

 このたび、附属高等学校3年の梶原真優さん、一色陽莉さん、成瀬咲希さんの共同研究が、読売新聞社主催、内閣府・文部科学省・環境省・特許庁後援の第68回日本学生科学賞にて「科学技術振興機構賞」に選出されました。

 1957年にスタートした日本学生科学賞は、中学生、高校生を対象にした歴史と伝統のある日本最高峰の科学コンクールです。今年度は全国約75,000点の応募の中から303点の研究が中央予備審査に進出し、予備審査を経て中・高それぞれ20点、計40作品が最終審査に選出されました。そして、2024年12月15日の中央最終審査を経て、12月20日の中央表彰式にて本賞に選出されました。

 広島大学附属高等学校は2003年度よりスーパーサイエンスハイスクールの指定を受けており、梶原さんら3人は、学校設定科目「GS総合科学探究Ⅱ」の授業において「Boid慣性モデルによる避難行動解析-教室内での最適安全移動を探る-」というテーマで研究を進めました。本研究では、群れを記述するためのBoidモデルに、交通流のシミュレーションで用いられる慣性モデルを組み込んだ「Boid慣性モデル」を作成し、緊急時に教室から生徒が避難する様子を再現しました。さらに、生徒の動きのパラメータや机の配置を変化させてシミュレーションし、避難の様子の観察、 避難完了時間と移動距離の計測、さらに渋滞の可視化を行って比較することで、最適な避難について考察・提案を行いました。

チームリーダーの梶原さんは、「この度はこのような賞を頂き、光栄に思います。指導していただいた関係者の方々に感謝しつつ、これからも励んでいきたいです。」と研究への想いを綴っています。


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