スーパーサイエンスハイスクール事業
本校は,平成15年度から指定を受け,継続的に研究開発に取り組んでいます。
平成30年度から令和4年度まで,第4期目の指定を受けています。
- SSH概要パンフレット2022年度版(日本語)(2.67 MB)
- SSH概要パンフレット2022年度版(English Version)(1.06 MB)
- SSH概要パンフレット2021年度版(English Version)(9.2 MB)
- スーパーサイエンスハイスクール(第3期:平成24~29年度)の情報はこちら
SSH(第4期)研究開発課題
社会に開かれた科学技術を先導する人材育成の起点となる科学教育カリキュラムの開発
【研究仮説】
教育課程上に学校設定教科「SAGAs(探す)」を設置し,「課題研究」を中核とした科学教育カリキュラムを開発,実施することによって,科学的(Scientific),高度かつ専門的(Academic),国際的(Global),主体的・自律的(Autonomous)な素養を備えた「Sagacity((賢明な判断が下せる)洞察力,深い知性,先見の明)」を形成し,社会に開かれた科学技術(未来社会の創造に向けた科学技術イノベーション)を先導する人材を育成・輩出することができる。
【研究開発の目的】
社会的変化が人間の予測を超えて加速度的に進展する大変革時代に,「社会に開かれた科学技術(未来社会の創造に向けた科学技術イノベーション)」を先導する人材を育成,輩出するために,その基盤となる能力「Sagacity」を形成する学校設定教科・科目を教育課程上に設置し,「課題研究」を中核とした科学教育カリキュラムを開発する。
【研究開発概念図】
【研究開発の内容】
【学校設定教科「SAGAs(探す)」】
第2学年より,普通科5クラスのうち,1クラスをAS(Advanced Science)コース,4クラスをGS(General Science)コースとしています。それぞれのコースに次のような学校設定教科「SAGAs(探す)」を開設しています。
「SAGAs(探す)」教科全体概要
「SAGAs(探す)」各科目概要
- (1) 総合科学 (第1学年、2単位)
- (2) AS科学探究I (第2学年ASコース、2単位)
- (3) GS総合科学探究I (第2学年GSコース、2単位)
- (4) AS統計科学 (第2学年ASコース、1単位)
- (5) GS社会と統計 (第2学年GSコース、1単位)
- (6) ASサイエンス・コミュニケーション (第2学年ASコース、1単位)
- (7) GSクリティカル・コミュニケーション (第2学年GSコース、1単位)
- (8) AS科学探究II (第3学年ASコース、1単位)
- (9) GS総合科学探究II (第3学年GSコース、1単位)
「SAGAs(探す)」各科目シラバス
- (1) 総合科学 (第1学年、2単位)(200.76 KB)
- (2) AS科学探究I (第2学年ASコース、2単位)(191.7 KB)
- (3) GS総合科学探究I (第2学年GSコース、2単位)(211.59 KB)
- (4) AS統計科学 (第2学年ASコース、1単位)(195.63 KB)
- (5) GS社会と統計 (第2学年GSコース、1単位)(72.96 KB)
- (6) ASサイエンス・コミュニケーション (第2学年ASコース、1単位)(193.45 KB)
- (7) GSクリティカル・コミュニケーション (第2学年GSコース、1単位)(192.15 KB)
- (8) AS科学探究II (第3学年ASコース、1単位)(183.29 KB)
- (9) GS総合科学探究II (第3学年GSコース、1単位)(190.79 KB)
- SAGAs (1)~(9) 全科目一括ファイルはこちらです(261.64 KB)
「SAGAs(探す)」各科目ルーブリック、自己評価シート
- 総合科学 ルーブリック(253.33 KB)
- AS科学探究I ルーブリック(プロセス)(172.28 KB)
- AS科学探究I 自己評価シート(1学期)(117.5 KB)
- AS科学探究I 自己評価シート(2,3学期)(116.41 KB)
- AS科学探究II ルーブリック(プロセス)(162.95 KB)
- AS科学探究II 自己評価シート(116.52 KB)
- GS総合科学探究I ルーブリック(プロセス)(290.07 KB)
- GS総合科学探究I ルーブリック(研究ノート)(346.73 KB)
- GS総合科学探究I ルーブリック(ポスター発表)(122.99 KB)
- GS総合科学探究I 自己評価シート(1学期)(185.27 KB)
- GS総合科学探究I 自己評価シート(2学期)(209.71 KB)
- GS総合科学探究I 自己評価シート(3学期)(227.9 KB)
- GS総合科学探究II ルーブリック(論文)(170.58 KB)
「SAGAs(探す)」授業教材
本校で作成した授業教材(授業資料、オリジナルテキスト、学習指導案等)について、公開の準備ができたものから順次こちらに掲載しています。
課題研究テーマ一覧 (第1期~)
第1期からの課題研究テーマを一覧にしています。
【成果を検証評価する方法】
①学校設定教科の各科目における生徒のパフォーマンス評価の実施(全学年)
学校設定教科「SAGAs(探す)」の実施に伴い,各科目でのパフォーマンス評価を行う。第3期で作成した学校設定科目の評価規準・評価指標(ルーブリック)をもとにして,新たに第4期の研究開発の目的・目標に即した評価規準・評価指標(ルーブリック)を作成し,成果物に基づく評価を行う。評価は,単年度で学期ごとの計3回実施し,次年度の指導計画の改善にフィードバックさせる。なお,第1学年の「総合科学」,第2学年の「AS科学探究Ⅰ」及び「GS総合科学探究Ⅰ」,第3学年「AS科学探究Ⅱ」及び「GS総合科学探究Ⅱ」においては,3年間の課題研究を実施するため,第3期で作成した「課題研究」の評価規準・評価指標(ルーブリック)をもとに,新たに学年ごとの到達目標を明確にした3年間の評価規準・評価指標(ルーブリック)を作成する。また,課題研究の評価においては,研究ポートフォリオ,研究プレゼンテーション(校内での発表会),研究論文等を評価材料とする。
②生徒の科学的探究能力の伸長及び情意面の変容を図る調査の実施(全学年)
第3期までに実施してきた質問紙法による生徒の情意面の変容調査,PISA調査課題を用いた科学的リテラシーの評価調査,「科学についての知識」の定着度調査等を,第4期の研究開発の目的・目標に即して改善・修正し,単年度ごとに生徒の科学的探究能力の伸長及び情意面の変容を図る調査を実施する。調査内容の開発及び結果の分析については,広島大学と共同で実施する。
③「Sagacity」の評価スキームに基づく調査の実施(第3学年)
広島大学と共同で「Sagacity」の評価スキームを作成し,単年度ごとに第3学年生徒を対象に調査を実施する。ASコース生徒とGSコース生徒の結果を比較・分析し,課題研究を中核とした科学教育カリキュラムの実施の効果及びASコース生徒対象の高度化・国際化プログラムの効果等を検証する。
④卒業生の進路状況及び「Sagacity」の伸長に関する意識調査の実施
第4期の教育課程を経験した卒業生の進路状況及び高等学校卒業後以降の「Sagacity」の伸長に関する意識調査を単年度ごとに実施する。また,第3期までの旧SSコース卒業生との調査結果の比較を行い,第4期の研究開発による卒業生のキャリアパスへの効果を検証する。調査内容の開発及び結果の分析については,広島大学(大学院人間社会科学研究科、教育学部)と共同で実施する。
⑤教職員の授業改善・指導改善に関する調査の実施(全教職員)
第3期で実施した調査を継承し,単年度ごとの調査を実施する。第3期の結果と比較して,第4期の研究開発による教員の職能成長への効果を検証する。
⑥保護者の意識調査の実施(全学年の保護者)
第3期で実施した調査を継承し,単年度ごとの調査を実施する。第3期の結果と比較して,第4期の研究開発による保護者への効果を検証する。
⑦研究開発内容の達成度評価の実施(運営指導委員)
第4期の研究開発内容の達成度について,運営指導委員による単年度ごとの評価を実施する。後述の「年度別研究計画・評価計画」に即した評価規準を作成し,評価の結果をもとに内容の改善を行う。
⑧学校設定教科の実施状況の評価の実施(運営指導委員,広島大学附属学校園評価委員会等)
第4期から実施する学校設定教科「SAGAs」の実施状況について,運営指導委員及び広島大学附属学校園評価委員会等の外部評価者による,単年度ごとの評価を実施する。SSH事業を通じた学校の変容及び研究開発の成果・普及の達成度を検証する。
- 第1年次:平成30年度の研究計画・評価計画はこちらのページでご覧ください。
- 第2年次:平成31(令和元)年度の研究計画・評価計画はこちらのページでご覧ください。
- 第3年次:令和2年度の研究計画・評価計画はこちらのページでご覧ください。
- 第4年次:令和3年度の研究計画・評価計画はこちらのページでご覧ください。
【第5年次:令和4年度の研究計画・評価計画】
(1)研究計画
①「S」:「課題研究」を中核とした科学教育カリキュラムを提案する。
第4年次に完成させたカリキュラムの効果を再検証し,3年間の課題研究を中核とした科学教育カリキュラムとして提案し,広く普及を図る。
②「A」:広島大学との高大連携・接続システムを完成させる。
第4年次に抽出した課題を改善し,課題研究の高度化を図る高大連携・接続システムとして完成させる。
③「G」:海外連携校との連携による「課題研究」の協働モデル及び広島大学留学生等との「課題研究」を通じた交流プログラムを完成させる。
第4年次に抽出した課題を改善し,課題研究の国際化を図る海外連携校との協働モデル及び広島大学留学生や海外から赴任されている研究者等を活用した交流プログラムとして完成させる。
④「A」:「広大メソッド」を提案する。
第4年次に完成させた「広大メソッド」の効果を再検証し,3年間の主体的・自律的な課題研究を進めるための指導・評価モデルとして提案し,広く普及を図る。
(2)評価計画
内部評価として,①~⑥を実施し,研究開発の目的・目標に沿った成果と課題を明らかにする。特に,③,④の結果を整理し,育成すべき能力である「Sagacity」の指標モデルを提示する。また,外部評価として,⑦,⑧を広島大学及び運営指導委員会で作成した評価規準・評価指標に基づき実施する。5カ年の成果および課題に基づき,研究開発の実施内容および評価方法を総合的に検討し,SSH事業最終年度の評価を行い,得られた成果を内外に提示する。
①学校設定教科の各科目における生徒のパフォーマンス評価の実施(全学年)
②生徒の科学的探究能力の伸長及び情意面の変容を図る調査の実施(全学年)
③「Sagacity」の評価スキームに基づく調査の実施(第3学年)
④卒業生の進路状況及び「Sagacity」の伸長に関する意識調査の実施
⑤教職員の授業改善・指導改善に関する調査の実施(全教職員)
⑥保護者の意識調査の実施(全学年の保護者)
⑦研究開発内容の達成度評価の実施(運営指導委員)
⑧教育課程(学校設定教科)の実施状況の評価の実施(運営指導委員,広島大学附属学校園評価委員会等)
【成果の普及・公表について】
①広島県教育委員会等との連携のもと,学校設定教科「SAGAs」の授業実践の成果物(教材,ルーブリック等)及び3年間の科学教育カリキュラム(シラバス等)を,本校のホームページや成果報告会等を通じて,公開する。
②広島県教育委員会等との連携のもと,「課題研究中間発表会」及び「教育研究大会」,「SSHの日」にて,学校設定教科「SAGAs」の各科目の授業公開・研究協議を行う。
③教育系の学会及び各種全国大会(日本理科教育学会全国大会,全国算数・数学教育研究大会等)において,学校設定教科「SAGAs」の各科目の授業実践の成果や課題研究の指導・評価事例を発表する。
④広島県教育委員会主催の「広島県高等学校教育研究・実践合同発表会」にて,SSH事業の成果発表を行う。
⑤「課題研究中間発表会」,「SSHの日」にて,生徒による課題研究の成果発表会を行う。なお,「SSHの日」では,海外連携校(大韓民国,タイ王国)生徒及び広島県内の高等学校生徒と合同での成果発表を行う。
⑥「SSHパンフレット」及び「課題研究論文集(AS版・GS版)」を発行・発刊し,広島市内中学校,広島県内の全ての高等学校,全SSH校,海外連携校等へ配布する。
⑦本校ホームページにて,SSH研究開発の詳細,生徒作成による「SSH通信」等を掲載し,定期的に情報を更新する。
⑧指定期間中に,本校の課題研究の指導・評価方法をまとめた教師用課題研究指導書「広大メソッド」を発刊し,広島市内中学校,広島県内の全ての高等学校,全SSH校,大学等へ配布する。
【SSH通信】
生徒によるSSH活動の紹介です。
【広大メソッド】
令和6年3月発行
こちらのページをご覧ください。