ファイナンス

目的・目標

「ファイナンス」は、銀行・証券・保険などの金融機関や企業の財務・経理部門においてはもちろんの事、一般事業会社や公共団体などで企画部門や経営・管理に従事する方にとっても本来必要不可欠な知識であり能力です。

特に近年の金融の証券化の進展、金融工学の浸透、資本市場の整備とM&Aの活性化、企業活動のグローバル化、情報開示制度やIR(投資家向け広報)活動の普及などを背景に、ファイナンスプログラムでは、企業や自治体が必要とする事業評価、戦略立案やリスク管理を的確に行える高度な専門的知識・能力を持った社会人の養成・ブラッシュアップ教育を目的としています。

現実の様々な問題に対して、ファイナンス的アプローチの仕方、理論に沿った考え方、データを用いての計量的な検証を繰り返し体験する講義方法とカリキュラムにより、知識と実践との溝を埋める体系的な応用力の養成を目指します。

対象

金融機関や一般事業会社および公共団体などに勤務し、あるいは起業して、経営・企画・管理にあたろうとする方。入学時点においては、経済学、数学、統計学などの前提知識を要求しません。 また、社会人の方の受験に際しては「社会人特別選抜」制度が用意されています。

履修方法

ファイナンスプログラムでは、効率良く教育目標に到達できるように設計されたカリキュラムに従い、指定された授業を履修していくコースワーク制を採っています。2年間の博士課程前期(修士課程)は4つの学期に分かれており、それぞれ次の段階にスムーズに進めるように教育目的が設定され、必要な授業科目が提供されます。また、個々の関心に応じた研究プロジェクトを選択し、最終学期において実際に分析し解決策を見出します。

勤務の都合などで、2年間で単位を取得し修了することが困難であることが予想される方には、長期履修制度を選択することが出来ます。入学時点で4年までの期間を指定し、計画的に学習・研究を進めてゆくことが出来ます。この場合、2年分の授業料を選択した期間で按分することになります(総額は2年分)。

連携講座

ファイナンスプログラムでは、日本銀行、金融庁および日本政策投資銀行と連携して学生の教育・研究指導を行っています。広島大学のスタッフによる講義に加え、金融の第一線で活躍する実務家による講義を通して、さまざまな場面で直面する現実的問題意識を題材に、ファイナンスの発想で新たな解決策を模索する中で、知識と実践の溝を埋める応用力を養います。

日本銀行との連携講座

平成16年度から、日本銀行より専門スタッフを客員教員として受け入れ、地域経済の発展に資する共同研究を行うとともに、ファイナンスプログラムに在籍する大学院生の教育・研究指導を担当して頂いています。

金融庁との連携講座

平成17年度から、金融庁より専門スタッフを客員教員として受け入れ、金融・資本市場や金融制度および金融行政に関する共同研究を行うとともに、ファイナンスプログラムに在籍する大学院生の教育・研究指導を担当して頂いています。

日本政策投資銀行との連携講座

平成19年度から、日本政策投資銀行より専門スタッフを客員教員として受け入れ、共同研究を行うとともに、ファイナンスプログラムに在籍する大学院生の教育・研究指導を担当して頂いています。

担当教員

教員紹介をご覧ください。

基礎情報

設置場所

東千田キャンパス

講義時間

月曜日~金曜日 18:00~19:30、19:40~21:10 (2時限)

  • 必修科目は主として2時限目に設定されています
  • 初年度の実際の通学日数は週3日程度です
  • 土曜日に集中講義や研究会が開講される場合があります

標準修業年限

  • 博士課程前期:2年
  • 博士課程後期:3年


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