【2018/06/5開催報告】第56回コンソーシアム人材セミナー「国際化社会での活躍~グローバルマーケットで拡がるキャリア~(Micron Technology, Inc.)」を開催しました。

 平成30年6月5日(火) 、第56回コンソーシアム人材セミナー「国際化社会での活躍~グローバルマーケットで拡がるキャリア~/ Business Planning and Process Management Vice President Micron Technology, Inc., Karen Metz 氏による講演」を開催しました(参加者92名)。

概要

 マイクロンテクノロジー社の副社長であるカレン メッツさんには、「国際化社会での活躍」という題目で講演していただきました。

 マイクロンは、1978年に創業されて以来、数々の企業を買収して大きくなった会社です。今日では、世界中にオフィスがあるためグローバル化が著しく、様々な言語や文化を持っている人たちの職場では、英語で会議が行われています。
 現在、人々は携帯電話でたくさんの情報を管理するようになりました。世界のあり方は、データエコノミーという新しい段階へ進んでいるのです。マイクロンは、そのようなデータをより簡便に保管、アクセスできる技術を開発しています。リアルタイムで世界がつながり、それぞれがお互いに付加価値をもたらすということを目指しています。
 世界がグローバル化に向かっていく中で、顧客だけでなく会社にも多様性が追求されています。グローバルな見方、多様な見方をすることで、問題に対してよりよい答えが得られます。その一方で、グローバル化には困難があります。言語の違いや時差が、社員の時間労力を生み彼らの間の連携を難しいものにします。しかしマイクロンでは、ほかの国、ほかの現場で学びあうプログラムを取り入れることで、よいチームを組んで課題を解決しようとしています。
 カレンさんは26年間マイクロンで働く中で、様々な「機会」に恵まれました。マイクロンのグローバル化が始まり、他国の人々と協力する「機会」、また、買収のために他会社を理解する「機会」、いくつもの部門を渡り歩く「機会」を与えられました。様々な部署を経験することで、バランスの取れた考え方が得られ、今のキャリアにも活かされているそうです。カレンさんの講演から、ある物事に対して多くの視点で理解することは重要な姿勢であり、そのためには広い知識を身につけていくことが重要であることを学びました。

参加した学生から参加者の感想(一部)

(1) 講師が所属する企業・組織の経営理念や活動内容などについて、「共感」した点

  • 人が資産と言う考えに非常に共感し、数万人もいる社員全員に0pportunityを与えたいという考えが、人を成長させたいという意思として伝わった。(理学研究科 男性)
  • パソコン・インターネット時代からモバイル時代に移り変わり、データ時代に変わっていくし、これからもっと目に見えづらい時代を生きて行く事、変化にオープンで行かなければならないことに共感した。(国際協力研究科 女性)
  • マイクロンは多くの企業を吸収合併しながら成長してきた。来るデータエコノミー時代を見越して必要な企業を傘下に加えていくパワフルな姿はアメリカ的であり、少し強引な気もしますが共感しました。(理学研究科 男性)
  • 一つの物事に拘らず、多様性を重視し、あらゆる視点から物事を考えることで、より良い解決方法を導き出す事に共感した。(先端物質科学研究科 男性)
  • 顧客が多様ならば、従業員も多様でなければならないという考え方に共感した。(総合科学研究科 男性)

(2) 講演やディスカッション内容に関する感想・印象に残ったこと

  • 2021年までに保存する事が可能になるデータ量が非常に大きくなっており、スライド内で示された数値で100年も経っていないのに何倍にも増えていて、技術の成長の速さに驚いた。(理学研究科 男性)
  • これからは、データエコノミー時代になる事。その中で10年後はどうなるか分からない。カレン氏のキャリアについて詳しく聴けたことが良かったです。(国際協力研究科 女性)
  • 2007年には、22兆GBものデータが生成され、2021年には62兆GBものデータが生成されるということに興味を持った。また世界中に手を拡げる中で、Asiaが最も市場規模が大きく、77%もある事に興味を持った。(理学研究科 男性)
  • 現在、世界はデータ主導型の方向に向かっており、同時にAIを積極的に導入する技術もすごい速度で進展している。これからは以前に考えられていたよりも変化に対応することの大切さを感じました。(先端物質科学研究科 男性)
  • 様々な経験を積むために、部署を転々とすることが大切であり、その移動は必ずしも昇進でなくても構わないということが印象に残った。(総合科学研究科 男性)


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