【2019/12/4開催報告】第81回コンソーシアム人材セミナー「素材メーカーにおける技術開発とキャリア(昭和電工株式会社)」を開催しました

令和元(2019)年12月4日、第81回コンソーシアム人材セミナー「素材メーカーにおける技術開発とキャリア」を開催しました。
【講 師】昭和電工株式会社 黒田 靖 氏、品川 紗織 氏
【参加者】32人

概要

講師の黒田氏は広島大学大学院工学研究科にて博士号を取得後、昭和電工㈱に入社されました。最初の配属は大分研究所、その後川崎の研究開発センターにて主に触媒の研究に従事され、昭和電工セラミックス株式会社への出向を経て、現在は人事部人材開発グループで活躍されています。品川氏は広島大学大学院工学研究科の博士課程前期を修了後、同社に入社されました。現在は生産技術部で活躍されています。

セミナー冒頭では、化学業界および昭和電工株式会社の紹介があり、身近な化学製品についてや素材産業の面白み・強み、そしてアルミニウムを持っている化学メーカーの珍しさなどをお話しいただきました。続いて、研究開発の事例として、光触媒の開発・事業化について紹介していただきました。酸化チタンは主に車の塗装などに使われていますが、コンデンサーとしても様々な電子機器に使われています。また、同社では酸化チタンを光触媒に活用し、空気浄化や水浄化へ応用するべく可視光応答型酸化チタンの開発に取り組まれ、プロジェクトリーダーを務めた黒田氏は、産官学の垣根を越えた交流をはかり、十面体酸化チタンおよび抗菌抗ウイルス効果がある銅系化合物担持酸化チタンの開発に結びつきました。品川氏からは、化学工学系のキャリアおよび就職活動について、経験をふまえてアドバイスいただきました。

最後に、企業が学生に求める能力や博士卒社員の活躍状況についてお話しがあり、「博士と修士の差」をテーマに意見交換を行いました。

参加者の感想 (一部抜粋)

  • 化学業界についてよく分かった。ディスカッションの時間が不足した。(工学研究科 男性)
  • ポジティブな人には人が寄り集まるが、ネガティブな人は一緒にいて疲れるし嫌われるという言葉が印象に残った。(生物圏科学研究科 男性)
  • 最後の現実状況(キャリアパス、博士の採用実績など)を踏まえたアドバイスが印象的だった。(文学研究科 女性)

【お問い合わせ先】
広島大学グローバルキャリアデザインセンター(担当 都留、宮地、福見)
E-mail:wakateyousei(AT)office.hiroshima-u.ac.jp
*(AT)は半角の@に変換してください。
TEL:082-424-4564


up