【2020/1/22開催報告】第86回コンソーシアム人材セミナー「博士の働き方のとある一例:金融分野での仕事(みずほ第一フィナンシャルテクノロジー株式会社)」を開催しました

令和2(2020)年1月22日、第86回コンソーシアム人材セミナー「博士の働き方のとある一例:金融分野での仕事」を開催しました。
【講 師】みずほ第一フィナンシャルテクノロジー株式会社 武田 直幸 氏
【参加者】24人

概要

講師の武田氏は、東京大学理学系研究科物理学専攻にて博士課程後期を修了され、慶応義塾大学で博士研究員を務められた後、みずほ第一フィナンシャルテクノロジー株式会社に入社されました。現在は、投資技術開発部にてフィナンシャルエンジニアとしてご活躍されています。

武田氏は、宇宙に関する研究をしながら、常に世の中の事や景気について興味を持ち、「勝ち負けがハッキリすることもしてみたい」という想いから、金融の世界に入られました。同社は、金融業界において「クオンツ」という立場にあり、銀行や証券会社、運用会社に対して、数学(統計手法)を用いて、金融のテーマについての数理分析、意思決定、アドバイス等を行っています。その業務のプロセスは、アイディアを探し、それをデータ解析を用いて深堀し、結果を顧客へ売り込むという、研究のプロセスと非常に相性がよく、研究者としての経験が今の仕事にも活きていると伝えられました。

最後に、「プライベートな情報の公開に関する利点と欠点、現代の情報化社会にどのように関わっていくか」というテーマについてディスカッションし、未来の社会への期待と不安なども含めて意見を交わしました。

参加者の感想 (一部抜粋)

  • 社会における情報の意味について考える機会になった(研究員、女性)
  • 個人や集団等のプライベートな情報に関して情報を公開することによる利点と欠点を考えるという議題について、情報を公開する立場からそれらを考えた。他のグループの発表を聞いて、視点によって予想される利点と欠点が異なることを感じた。研究でのプロセスが講師の方の仕事に活きていると仰っていたことが印象的だった。(生物圏科学研究科、女性) 
  •     専門分野ではない金融分野のセミナーを聞いて、難しいこともあったが、普段触れない分野について興味を持つきっかけになったと思う(生物圏科学研究科、女性)

【お問い合わせ先】
広島大学グローバルキャリアデザインセンター(担当 都留、宮地、福見)
E-mail:wakateyousei(AT)office.hiroshima-u.ac.jp
*(AT)は半角の@に変換してください。
TEL:082-424-4564


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